1999年の秋、シアトルで開催されたWTO(世界貿易機関)の閣僚会議に対して、労働者、WWFなどの環境保護団体、NGO、アナーキスト達の抗議デモが起こるまでと、平和に行われるはずだったこの抗議デモがどう発展してしまったのかを描いた実話をベースにした映画「Battle in Seattle(邦題: バトル・イン・シアトル 2007年公開)」。
監督:Stuart Townsend
脚本:Stuart Townsend
出演:Charlize Theron, Jennifer Carpenter, Woody Harrelson, Ray Liotta, Michelle Rodriguez, Martin Henderson, Connie Nielsen, Joshua Jackson, André Benjamin
抗議行動は平和的に行われるはずだったのに…
閣僚会議開催側のシアトル市長と警官(はたまた警官の多様性)、抗議デモを行う活動家、労働者、閣僚会議に参加するものの実質閉め出されてるくらいの扱いを受ける発展途上国、デモをレポートする報道機関とレポーター、一般人・・・様々な角度の視点を、うまくまとめて描いている。
見る側がどの視点であるかによって、この映画が送っているメッセージも様々に受け取れるだろうと思う。この映画のように行われる、様々な団体が様々な目的で同時に行われる抗議活動を見ていると、「人間てどこまで傲慢でワガママなんやろうか」なんて、へそ曲がりな私は思ってしまう。
もっともっと、人間が多様化してきたら、抗議デモの必要性のない世界になるんだろうけど・・・自分の利のために、色んな意味で「誰かにすがって生きていかなければならない人々」がいる限り、無理だろうな。
キャストも豪華で、派手さはないけど味のある私のスキな方々ばかり。OutkastのAndre3000もキャラに合った役してます。based on true storyモノが好きな人には、是非見てほしい映画です。
Outkastの2人での映画「Idlewild」もどうぞ!
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