私がヒップホップを一番聴いていた頃にヒットを飛ばしていたラッパーのうちの一人、Coolio が9月28日に他界したというニュースにびっくり。59歳か…。最近までLiveしたり、現役で活動していたみたいだから、本当に突然だったんだろう。
正直、最近はあまりアルバムを聴くことが無かったけれど、印象に残る曲が数曲あって、それは今も色褪せない。ユニークなフロウでファンクのサンプリングを活き活きとさせていたよね。
彼の全盛期のアルバム3枚と、映画「Eddie」のサントラ曲のシングルCD、”It’s All The Way Live (Now) “を久々に取り出してみた。
It Takes a Thief
1994年リリースのデビュー・アルバム。
ファンク・グループ、Lakesideの同名曲をサンプリングした”Fantastic Voyage”がシングルカットされて、よくMTVで流れてた。「まぁ、みんな仲良くやろうぜ、俺がノセてあげるから」と盛り上げてくれる曲。
Gangsta’s Paradise
1995年リリースのセカンド・アルバム。
タイトル曲の”Gangsta’s Pradise”は、日本でも流行ったよね。Michelle Pfeiffer主演の映画「Dangerous Minds (邦題:デンジャラス・マインド)」のサントラ曲で、Coolioの語るようなラップが、LVの祈りのようなコーラスとStevie Wonderの”Pastime Paradise”のサンプリングでドラマティックで壮大な曲に仕上がっている。
実は私、あまりシングルの”Gangsta’s Paradise”は壮大すぎて好きではなかったんだけれど、このアルバム自体はスキでよく聴いてた。
James Brownの声から始まって、The Brothersの”Groove with You”のサンプリングをベースにhoodの日常を歌う”Geto Highlites”。Kool & the Gangの同名曲をサンプリングして、safe sexを歌った”Too Hot”。”1, 2, 3, 4 (Sumpin’ New)”とか・・・ほんと、もう今聴いたら懐しすぎて涙でそうになったよ。
My Soul
サード・アルバムは、1997年リリース。
Patraも使ってたGrace Jonesの”Pull Up to the Bumper”をサンプリングした”Ooh La La”。40 Thevzをフューチャリングして、black neighourhoodで育っても誰にも流されず自分自身でこれからの人生を選択していくしかないんだと気づかせるように歌う”C U When U Get There”は、映画「NOTHING TO LOSE ナッシング・トゥ・ルーズ (1997) 」のサントラ曲にも使われてたね。
振り返れば、hood愛が強いが、メインストリームの西海岸ギャングスタ・ラップとは違った雰囲気を感じる彼だった。ノリのよいファンクのリズムのチョイスでそう聴こえるだけなのか、黒人達自身の状況に対する皮肉なども織り交ぜながら、ポップに聴かせてくれる曲が多かったからだろうか。
Rest in paradise…