実業家のクリス・ガードナー(Chris Gardner)がどん底から這い上がった姿を描く、1980年代の実話をベースにした映画、2006年公開の「The Pursuit of Happyness(邦題:幸せのちから)」。ウィル・スミス(Will Smith)と、実の息子ジェイデン・スミス(Jaden Smith)が初共演。サンフランシスコの街並みが美しい。
タイトル、”Happiness”やなくて”Happyness”やで~
もう、何回観たやろか~ジェイデンかわいすぎ~!
監督:Gabriele Muccino
原作:”The Pursuit of Happyness” Chris Gardner, Quincy Troupe
脚本:Steve Conrad
出演:Will Smith, Jaden Smith, Thandiwe Newton, Brian Howe
時代は1980年代前半。医療機器の販売業を始めるが、生活はうまくいかずに妻にも愛想をつかされ、息子も奪われたクリス。あるきっかけで「これだ!」ということにチャンスを掴むも、蓄えもなく、住居も追い出されてしまった。息子を連れてのホームレス生活から脱することはできるのか…
原作や事実とは少し異なるところもあるみたいやけど、どんな状況であっても、必死に幸せを掴むために一流証券会社のインターン生(実際は全くの「無給」ではなかったとか?)から正式採用に挑戦していく姿には胸を打たれる。
実物のクリスは元々、高校卒業後に海軍に入隊して衛生下士官として勤務、そこで出会った心臓外科医に気に入られ、退役して大学病院・退役軍人病院で臨床研究の助手として働くことになってたっていうから、もともと集中力が高くて追求心が強いタイプなんやろう。
映画でのクリスの息子、クリストファーは5歳の設定やけど、実際は2歳の頃やったという…2歳の子を連れてホームレスって、5歳児連れてるよりも大変やったやろな。
「The Pursuit of Happiness」というたら、アメリカの独立宣言(Declaration of Independence)にある「幸せの追求」。
We hold these truths to be self-evident, that all men are created equal, that they are endowed by their Creator with certain unalienable Rights, that among these are Life, Liberty and the pursuit of Happiness.
(神は全ての人々を平等に創り、他に奪われることのない「生きる権利、自由である権利、そして幸福を追求する権利」を私達に授けたことは、まぎれもない事実である。)
Declaration of Independence: A Transcription
もう何回観たやろか。見過ぎてレビュー書いたかどうかも忘れてたくらい。もはや有名な話やけど、映画のエンディングでウィルとジェイデンが本物のクリスとすれ違う…ってのもオツですな。
クリス・ガードナーは株式ブローカーとして開花し、証券会社「Gardner Rich & Co」を設立して大きく成長させ、「Christopher Gardner International Holdings」を創設し、実業家として活躍している。ホームレス時代にお世話になった教会「Glide Memorial United Methodist Church」に寄付するなどの慈善活動を行うまでの人になった。
原作はクリス自身が2006年に書いた、回顧録「The Pursuit of Happyness」。タイトルが「Happiness」ではなく「Happyness」である意味を、クリス自身が語ってるYouTubeがあったので、どうぞ!
映画の通り、息子をみてもらってたデイケアの壁に会った落書きに「Happyness」と書いてたのを見つけたのが発端だそうだけど、”i=I=私”ではなく”y=you=あなた”、あなたにとって幸せは?と問いかけるため…なのかな? “Happy”nessとして「(個々にとっての、その人が感じる)しあわせ」という意味で「Happy」を強調したかったのかな?と思ってたんやけども。
Chris Gardnerのウェブサイトはこちら↓
ウィルとジェイデンだけでなく、私のお気に入り女優の一人、タンディ・ニュートン(Thandiwe Newton)が別れる妻役を演じてます。
Thandieいうたら、TupacとTim Rothと出演した映画「GRIDLOCK’D(邦題:グリッドロック)」↓
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