今ではインターネットですぐ調べられる歴史や文化やけど、1973年産の私が学生の頃は、図書館で探しまくるしかなかった。
私がアメリカでの黒人文化・歴史や音楽に興味を持ち始めたのは、中学生の頃だったか、学校で「CRY FREEDOM(邦題:遠い夜明け)」を見てから。
その頃はまだ、単に洋楽が好きで「偉大なる自由なアメリカ」へのあこがれが強かったけどね。
ただ音楽やファッションだけでブラックミュージック聴いたり、イラストを書いたりしているわけじゃないんで、一応ここにも簡単にアメリカの黒人の歴史や文化にも触れておこうと。

とはいえ、簡単に書いてるだけなんで、ここをキッカケにアメリカでの黒人文化や歴史などにも探究を広げてもらえたらな~と思ってます~

さてさて、新大陸として北アメリカ大陸が発見された後、ヨーロッパ諸国の入植がはじまり、アフリカ大陸から「黒人奴隷」が送られてくることになるのだけれど…
もともとエジプト、ギリシャやローマなどの古代社会では、紀元前からすでに人間を「奴隷」として使用してたみたい。8世紀頃には、ムスリム商人がインド洋との交易に、アフリカ人を捕まえては奴隷として売りさばいてたという。
1440年代には、ポルトガルがモロッコあたりでアフリカ人を捕まえて「黒人奴隷」として自国に連れ帰り、次第に金や象牙よりいい取引になる「奴隷」をヨーロッパ各地で売買するようになった。この頃はまだ新大陸が発見されてないから、南北アメリカ大陸に黒人奴隷は存在しなかったといわれてる。
15世紀からは香辛料などを求めて、ポルトガル・スペインを中心にヨーロッパの各国がインド洋航路や西インド諸島、ブラジル、アメリカ大陸へ向かう…大航海時代の幕開け。そしてそれらヨーロッパ諸国が新たな土地の植民地化を図っていく。
南北アメリカ、いわゆる新大陸には、スペイン王国から派遣されたコロンブスが1492年に到達(それ以前にヴァイキングが上陸してたといわれてるけども)。それからスペインが南北アメリカ大陸や西インド諸島に入植を始めて、最初に北アメリカ大陸にアフリカからの「黒人奴隷」が到着したのは1619年だとされている。まだイギリス領の植民地だったヴァージニア州のジェームスタウンに、スペインからカリブ海の西インド諸島へ送られるはずやった黒人奴隷20人が到着したんやて。

ヨーロッパ諸国のうち、アフリカからの黒人奴隷を一番多く輸送した国はポルトガルで、送り先はブラジルが最多でその他の多くは西インド諸島(カリブ海諸国)や南米やねんて?

せやねん。そのうち、北アメリカに送られた黒人奴隷は30%くらいなんやて。
アフリカからの「黒人奴隷」は、北アメリカに到着する前の1530~1570年頃にはすでに、ポルトガルがブラジル(ポルトガル領)に、スペインが南アメリカ(スペイン領)に送っていたという。
北アメリカ大陸に最初の黒人奴隷が到着する前後…16世紀~17世紀頃のお話は次回に。