マルコムXの自伝的小説を映画化 スパイク・リー監督でデンゼル・ワシントン主演の映画「Malcolm X」

Malcolm X 邦題:マルコムX(1992) MOVIE | 映画
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力強いマルコムの演説からはじまる、スパイク・リー監督でデンゼル・ワシントン主演で1992年に公開された映画「Malcolm X(邦題:マルコムX)」。

ストーリーやマルコム自身については、映画や色んな本を見て自ら感じて、考えて欲しいので端折りますね。

2~3時間の映画のストーリーに彼の生き様の全てを描ききれるはずがない。この映画を観て、難しいことを考えなくてもいいと思う。人間は変わることができる、と感じられるだけでも得るものがあるんじゃないだろうか。そして色んな方面から、自分自身の中で「自分教」を発展させれたらいいんじゃないでしょうか。

Malcolm X 邦題:マルコムX(1992)

監督:Spike Lee
原作:Alex Haley
出演:Denzel Washington, Angella Bassett, Delroy Lindo

そもそも、イエスが一般的に白人で青い目で描かれていなかったら、マルコムは「ムスリム」になっていただろうか。「イスラム教」でなければならなかったんだろうか?・・・聖書に描写されてるイエスはヘブライ人で肌も褐色、髪の毛も金髪じゃない。現に人類学でも、最初の「人間」と呼べる生き物は肌が褐色で縮れ毛だったというし。白人との隔離を望むが故の「イスラム教」だったのか?それが「イライジャ・ムハマド」の教えだからか?

辞書にある「black」の意味は、全てネガティブなイメージだという。辞書にある「white」の意味は、全てポジティブなイメージだという。

この言葉を辞書で引く場面、印象に残った一場面だ。「black」って言葉、誰が創り上げたんだろうね。それと、刑務所でマルコムに語っていたムスリムが「汚い言葉は、言葉を知らない者が使うのだ」のようなことを言ったっけ。確かに知識が増えるほど語彙力は増すし、その言葉に力が生まれてくる気すらする。

しかし、この時代の人間はパワフルだったよね。黒人の世界に関わらず、何もかもがパワフルやったと思う。日本人も。みんな探求心にも溢れて、体制に反対したり、好きなものにどっぷり傾倒したり。希望に満ちあふれていたんよね。1940年以降の世界の激動とアメリカの激動と、そのパワーを感じて欲しい。

そして、マルコムを演じるデンゼル・ワシントンの演技とスパイク・リーの描写。あたしは前半の色使いが大好き。そしてマルコムの妻役を演じるアンジェラ・バセットも知的なかっこよさが似合ってる。

NAOKO
NAOKO

映画「HOW STELLA GOT HER GROOVE BACK」では、ロマンスに走るキュートな役を演じるアンジェラ・バセットが観られるよ!

サウンドトラック「Malcolm X : Music From The Motion Picture Soundtrack」では特に、アレステッド・ディベロップメントの曲「Revolution」がいいんよね。

アレックス・ヘイリーの原作、「The Autobiography of Malcolm X」も読んでみて!できれば翻訳ではなく原作で。私も頑張って読みました!

NAOKO
NAOKO

マルコムXを知ったら、日本人としてはユリ・コウチヤマ氏も知っていただきたい。

(1992年鑑賞)

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