映画 Mississippi Burning の背景には(1960年代)

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映画「Mississippi Burning、見ました? Mississippiの白人を含む3人の黒人運動家が行方不明になって、 ジーン・ハックマンとウィレム・デフォーが演じるFBIによって原因追及された結果、その州のお偉いさんたちが捕まるというストーリー。

その映画で当時のアメリカ南部とはどういうものだったのかとか描かれてる。ちょうど64年は「Long Hot Summer」といって、北部から公民権運動が盛んに行われてきてた頃で、人々も人権問題に敏感だった。(Spike Leeの映画「Do the Right Thing」で描かれている暑い夏のような) COREとかSNCCなどの黒人の公民権、平等を求める団体の活動も盛んで、この映画で描かれてる青年達もその中の1グループだった。

映画ではFBIのお手柄として終わっているところ、実際はそれほど美談じゃなかったらしい。実は、FBIは青年グループの車が発見されてからようやく動きだしたそう。その頃のFBIのフーヴァー長官は、保守的なジョンソン政権に習えの人。そして、そのFBIの重い腰をあげさせたのは、当時の司法長官だったロバート・ケネディです。

青年達の車が発見されてから4ヶ月後に、やっと警察や牧師、保安官を含む21人の容疑者が捕まったけれど、結局州当局は彼ら容疑者を起訴しなかった。南部の根強い人種差別文化と、アメリカのいいところで悪いところでもある「州制度」を反映した事件だったんだろう。

2004年頃 初回掲載

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