こんな境遇で生きていくって想像もつかないが、あるんだろう…若いあなたに希望を与える映画「Precious(邦題:プレシャス)」

Precious 邦題:プレシャス(2009) MOVIE | 映画
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1980年代後半のニューヨーク、ハーレムを舞台に、とんでもない境遇に生きる一人の女の子とその取り巻く環境を描く映画、2009年公開の「Precious(邦題:プレシャス)」。

Gabourey Sidibeが演じる主人公の女の子Preciousと、彼女の母のMary(モニーク)の冒頭のやりとりから、「こりゃ、久々重たい映画だわ」と思ったのもつかの間、中盤前からなんだか現代的な撮り方・・・妄想の描写・・・がところどころ挿入されていて非現実を感じちゃうので、ちょっと肩透かしを食らった。あたし自身が、社会的で現実的なストーリーであるなら、とことんリアリティを追求したものが観たいからだろうな。

Precious 邦題:プレシャス(2009)

監督:Lee Daniels
脚本:Geoffrey Fletcher
原作:Sapphire
出演:Gabourey Sidibe, Mo’Nique, Paula Patton, Mariah Carey, Lenny Kravitz…

Sapphireという作家の小説「Push」をベースにした映画というが・・・ひとことでこの映画を上手く表現する言葉が見つからないなぁ。

16歳であるにもかかわらず母親のボーイフレンド=自分の父親の子を2人孕む(子のうち1人はダウン症)、読み書きできない、母から暴力をうける、巨体、母親は生活保護受けるだけで働こうともしない、挙げ句の果てにHIVポジティブ・・・でも、縛られた日々から抜け出して、学校へ行き良い教師と仲間に出会い、いい看護士やソーシャルワーカーに出会う。

ひとたび思い切って外へ出てみると成功が待ってる・・・そう期待を膨らますことのできる、結果的にはポジティブな映画ではある。だけど、「現実はそんなに甘くないだろ!」とツッコミ入れてしまうよ、おばさんは。

ティーンや20代前半のコには希望を与えてくれる映画ではあると思います。でも、どちらかというと、この映画のエンディング以降のストーリーを観てみたいかも。

Preciousの母親を演じるモニークの迫真の演技と、ソーシャルワーカー役をすっぴんでやってのけたマライヤ・キャリーに拍手。

NAOKO
NAOKO

モニーク主演の映画といえば、「Phat Girlz」↓

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