1996年公開、映画「FRIDAY 邦題:フライデー (1995)」、「STRAIGHT OUTTA COMPTON」やTLCのWater FallsなどのPVなども監督している、ゲイリー・グレイの監督作品 – Set It Off (邦題:セット・イット・オフ)
幼なじみ女友達4人が今の暮らしから脱出しようと銀行強盗をたくらむ・・・って聞いたら無茶なストーリーなのかもしれないけれど、結末はありがちかもしれません。
監督: Gary Gray
出演: Jada Pinkett, Queen Latifah, Vivica A. Fox, Kimberly Elise, John C. McGinley..
この映画の4人の女性のバックグラウンドを通じて、黒人女性としてのの苦労や辛さ、そして夢を感じ取ることができる。シングル・マザーで頑張って働くけども安月給の仕事しかなくて施設に子供を奪われてしまったり、しっかりした仕事につけたものの、何か問題が発覚すると矛先が黒人である自分に向けられたり。弟を学校に行かせたいがためにカラダを売ろうとしたり。ギャングと間違われて殺されたり。
この映画でJada Pinkettが演じている女性と恋に落ちるエリート銀行マンのセリフが印象的で、今もあたしの教訓になっている。彼のセリフは、端的にいえば「黒人は5年後を考えて行動すればもっと道が開ける。」っていうもの。
この映画の女性4人も、目先のお金の山を取るわけだけど、結末はこの映画のとおり。「努力・苦労・行動」ってのはどの人種にとっても大切だし、迫害を受けてるって自ら感じるのなら、もっと頑張らないとダメなのは仕方がない。その結果、笑えるのは自分なんだから。映画の後半に向かっていくにつれて、なんだか涙が溢れてきました。
そうそう、Dr. Dreもでています。ちょい役だから見逃さないように。
しかしLatifahが手に入れるインパラ、カッコイイね。彼女の役どころがまたいい… 警察に囲まれて行き場をなくすまでの車の中での表情、車から出ていく瞬間の表情…
サントラ「Set It Off: Music From The New Line Cinema Motion Picture」もいい曲ばかり。Organized Noizeのタイトル曲「Set It Off」とEn Vogueの「Don’t Let Go (Love) 」は、映画の様々なシーンが目に浮かんでくる。