映画「ミシシッピー・バーニング」のベースにもなってる、1964年公民権運動家殺人事件の容疑者であるKKKの幹部が事件の40年ぶりに逮捕されたって

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※当記事は、2005年1月8日に以前のブログで掲載していたものです。

今朝の新聞を見て「!」な記事を見つけた。「KKKの殺人容疑 40年ぶり幹部逮捕」…ってな見出し。映画、「Mississippi Burning(邦題:ミシシッピー・バーニング)」のベースにもなっている1964年の事件の容疑者が40年かかって、殺人罪で逮捕されることになったと。

NAOKO
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1988年公開の映画「Mississippi Burning(邦題:ミシシッピー・バーニング)」はこちら↓

その時殺害されたのが、公民権運動活動家ののMichael Schwerner, James Chaney, Andrew Goodman。

ミシシッピーバーニング

この事件の後、1967年に18人かそこら(アバウトですんません)が起訴されたんよね。でも、殺人罪じゃなくて、「人権を侵害した罪」として。そしてその中の7人が有罪になっただけやった。今回逮捕されたEdgar Ray Killen容疑者はあの有名なKu Klux Klanの幹部で、1967年に起訴されたとき、彼は陪審員(すべて白人)の評決が不成立に終わり、釈放されてたらしい。

そもそもなんでこの3人が殺されたのかというのと、何故Killen容疑者が逮捕される身なのかってのはNY Timesの記事に書いてある(sign upせな見れないかもしれないので、見たい方はsign upしてください。現時点ではsign upは無料です。)。

映画「Mississippi Burning(邦題:ミシシッピー・バーニング)」では確か、黒人(この事件ではChaney氏か)をその仲間の運動家の白人2人(ここではSchwerner氏と Goodman氏か)がかくまって目的地に向かってる途中にspeedingでpoliceに止められて~って設定だったかな? 

でも本事件では、白人運動家が狙われていたんです。そう、60年代はリベラルな白人も増えてきて、公民権運動グループに加わって活動する人も増えたんやけども、それがまた危険を招くこともあったわけで。実際、60年代後半は(この事件が原因の一つでもあるのか)公民権運動グループは白人を閉め出す傾向になっていったというのもどっかで読んだことがある。

Stokely Carmichaelの提唱した「Black Power」もそんなムードからきたんだろうか。真相解明がされていれば、もっとリベラルな白人も増え、黒人もそれを受け入れて南部にもリベラルなムードをもたらしたに違いないのに、皮肉なもんですな。

そして指令をうけて殺さなあかんかった(もしこの人が殺してたらやけど)Killen容疑者(もしこの人が殺してたらやけど)というのも、よからぬグループの縦社会を表してる。実際指令した人は捕まったとしても殺人罪じゃなくてすむんでしょう?

60年代が終わるまで、黒人に対しての虐待、リンチ、bombing…ただ目があったとか、気に触ったとか、そこにいたとかで殺されたりした人は数知れないだろうし、その犯人なんて、捕まってないのがほとんどだと思う。現在のミシシッピーやアラバマの状況がわからないからなんともいわれへんけど、それでも今は昔とは変わってきてるとは思う。これからも変化していくだろうけれど、事件の真相解明は続いて欲しい。それによってまた、わかることと今の時代の人間に感じるコトがあると思う。物事の「風化」ってのはよくない。諦めたり、ムダって思うことなく、続けて欲しい。 そうしたら、後の時代に平和がもたらされることがあるかもしれない。

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