Director: Fred Durst
Writer: Nich Santora
Cast: Ice Cube, Keke Palmer, Tasha Smith, Glenn Plummer…
Pop Warner Footballのトーナメントに初めて女性プレイヤーとして出場したJasmine Plummerがアメフトを始めたキッカケからプレイヤーとなるまでを描いた、実話を元にした映画。
11歳の女の子Jasmine(演じるのは「AKEELAH and the BEE」のキキ・パルマー)が、アメフトのクオーターバックに。といっても、女子アメフト選手が登場したということよりも、Jasmineとその才能を見いだすJasmineの叔父であるCurtis(アイス・キューブ)や周りを取り巻く人間関係に焦点が当てられているドラマとなっている。
Jasmineがアメフトの練習を開始するまであたりの描かれ方が、もう少しどうにかならなかったかな。Jasmineとの距離を縮めていこうとするCurtisがアイス・キューブだからか、見てると可愛らしくてこっぱずかしいというか、なんだか笑えてしまう。仕方ない、アイス・キューブだから。笑
Jasmineがアメフトを好きになったのも、Curtis自身がアメフトを愛している人だからだったんだろうね。その愛があるから、最初はうっとうしがってたJasmineが、おもしろさを感じてきたんだと思う。自分がやってきたことを愛してる人って、自分がそれを続けていく気持ちとは別に、楽しさとか達成感や自分が「やっててよかった」という気持ちを、他の誰かに伝えたくなるもんだと思う。そういう大人がいないと、子供も夢を叶えられなくなるような世の中になってしまうだろう。
そして子供を取り巻く地域の大人達の力も必要。同じ地元で頑張ってる子供達に元気をもらって、そしてその子達のために、自分の出来る限りのことがしたくなる・・・って素敵なことだよね。
Jasmineと父親の関係の描かれ方が、ちょっと物足りないかな。こういう父親を持った子供って、一生複雑な気持ちを持ち続けてしまってたりするのよね。割り切れればいいけど、それまでが大変だろうから。
監督はLimp BizkitのFred Durst。監督が他だったら、もうちょいいい映画になってたかも?なんていう人もいるかも。キキ・パルマーは大きくなりましたね。アンジェラ・バセットみたいに大物になってほしい。
アイス・キューブってなんでこう、映画の中ではほのぼの魅せてくれるんだろう。ほんとはそういう人なんでしょうか。「ウェッサイー」ってやってる方がコミカルにみえるようになってきてる・・・。
(2009年鑑賞)