Fujifilm X10からX20へのストーリー:eBayでお買物、香港の消費者庁と約1年やりとりした結果

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2012年初夏、旦那様が「どうしてもeBayで海外から何か買ってみたい!」ということで、香港のセラーからFUJIFILM X10を買った。「正規品だ」ということだし、明らかに偽物という程安いわけでもないし、取引履歴も多いセラーさんだから信用できるだろうと。

FUJIFILM X20

問題なく商品は届いて使っていたのけれど、その数ヶ月後に不具合が。日本のFujifilmの修理センターに持ち込むと、不具合確認に数日かかるということだった。後日、修理センターから連絡があり、「確かに故障してるけど、シリアルが正規品でないからここでは修理できない」とのこと。何、正規品じゃないと?

購入したカメラは1年保証付きのようだが、セラーと直接連絡は取れず・・・。どうにかしたいから、色々調べてみた。暫くして、インターネットで香港の消費者庁にあたるConsumer Councilを発見。「どうにかならないか」と、思いのたけをできるだけ丁寧な英語表現にして、Consumer Councilのウェブサイトにあったお問い合わせフォームで送信してみた。

香港消費者庁からきちんと返信がきたものの、結局伝書鳩的役割しか果たしてくれず、ちょっとでもツッコむと簡易裁判を案内される。香港居住者ならば、簡易裁判試してみてもいいのだけれど、こちらは日本だ!裁判で日本と香港を往復するような、お金も時間もございません。

香港消費者庁を介して、やりとりが始まったのが2012年秋。しばらくして「ワランティ範囲内だからこっちで無料で修理するよ」とセラーから消費者庁へ連絡があったとのことで、カメラを香港のセラーに送ってみた。

1週間後くらいか、「カメラは壊れてない。修理代理店からの修理報告書はコレ。だからカメラはそのままあなたに返したということだ。」と、PDFが添付されたメールが消費者庁から届いた。修理報告書は英語ではなく中国語で書かれていた。もちろん、私は日本人だから漢字は読める。報告書の記載事項を理解することは簡単だった・・・「壊れている。要修理。」と書いてある。

消費者庁に伝えるも、セラーが嘘つき業者だからといって、伝書鳩的立場は崩すことはない。だけども、どこまでできるか頑張ってみたい。さらに何回かやり取りして突っ込んでいくと、やっぱり正規品ではなく「グレーマーケット品」だってことが、消費者庁を介して判明した。

あ~、やられていたんだ。わかった、買ってしまったのは私達(旦那や、旦那!)。ただ、ワランティ範囲内なんだし、修理できるだろう?セラーに直接言えないのが悲しいが、できるだけpoliteかつclassyな響き感じるだろう表現で、香港消費者庁とやりとりした。そして、再びカメラをセラーに送ることに。もう、途中でカメラが無くなったっていいや、とりあえず最後までやり切ってみたかった。

そして、カメラは問題なくセラーに届いた模様。いつものようにまた香港消費者庁からメールがきていた。

「X10のパーツが無いので修理できないから、新しく発売されたX20送るよ~とセラーが言っているよ~」とのこと。

・・・・は?グレードアップなんて興味ない!でも、もういいや。僕、もう疲れたよ・・・。

そうして、X20を受け取ることにした。最初の連絡からX20受け取る最後までざっと1年以上かかった。香港消費者庁の担当者は、この間ずっと同じ人だったよ。なんだか申し訳ないんだけれど・・・他に方法がないのだから、仕方がない。きっと彼は、週末にお酒飲みながら、「ウルサい日本人に悩まされている」なんて愚痴いってたんじゃないだろうか。

X20は無事到着して問題なく動いたのだが、説明書が何故かハングル!充電コードついてないし。もちろん、香港消費者庁にその旨を連絡。そうしたらまた、「あなたは簡易裁判を起こす権利があります。(英語)」定型文。振り出しに戻ってしまったか。仕方ないか。ここまでだな。

長々と書きましたが、お金で買えない経験をさせていただいて、ありがとうさようなら!スペシャル・サンクス・トゥ、香港消費者庁の彼!英語のお勉強にもなったよ!

日本で正規品が普通に買えるものだったら、もう日本で買おうね、旦那様。

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