ダラス・オースティン(Dallas Austin)が製作総指揮、彼の実体験を元に制作した、ニック・キャノン(Nick Cannon)主演で2002年公開した映画「DRUMLINE(邦題:ドラムライン)」。
監督:Charles Stone III
出演:Nick Cannon, Zoe Saldana, Orlando Jones, Leonard Roberts, GQ…
大規模なマーチングバンドのパフォーマンスって、日本ではあまり馴染みがない。でも「鼓笛隊」って学生の時に経験する人もいるんじゃないかな?
私の通っていた幼稚園は音楽・体育・芸術に力を入れていて、中太鼓・小太鼓やら木琴やらピアニカやら色んな楽器をやらされたし、小学校でも運動会にフォーメーションのある鼓笛隊を披露したっけ。私は副指揮で、フォーメーションをひっぱっていかなきゃいけない役目で、楽器は演奏しないが見かけより大変だったことを覚えている。演奏のタイミングでフォーメーションを進行できるように歩幅やスピードを調節したり、他の副指揮が率いる列とのタイミングも合わせなきゃならない。この鼓笛隊の経験があってか、この映画見てる間、血が騒いだ。
この映画はよくあるスポ根モノ的ストーリー。青春真っ盛りな感じが大人が見たらこっ恥ずかしいシーンも多いけれど、中学生や高校生が見るとちょうどいいサジ加減なんだろう。
残念なのが、主人公は最初から有能な人間なところ。その有能さ加減がストーリーに生かしきれていないかな・・・天狗の鼻を折るなら、もっと「ボキッッッ!」ってドラマティックに折ってほしい。
ライバル校との対戦もスタジアムで迫力はあるのだけれど、両校の戦いをもうちょっと違った表現なシーンもあってもよかったかな。ちょっと中途半端なつくりになってるのは否めない。でもスタジアムでの演奏、そのマーチングっぷりを見てるだけで鳥肌が立つ。
ニック・キャノン、かわいらしいね。演技の初々しさ加減もいいね。これから頑張ってほしいね。ドラムのバチさばき(スティックさばき?)も、練習したんだろう。もちろん代役を使っている場面も多いのかもしれないけれど。曲の「Can I Live」もいい。彼自身の生い立ちを歌っているとか。
ストーリーを楽しむよりも、マーチングバンドの醍醐味ってのを味わう感覚でみる映画かな。でも中学生、高校生だったら、青春な頃の何かを感じ取るのかもしれない。10代に見て欲しい映画だけれども、年齢を積み重ねてからこれを観てあの頃の「青臭さ」を懐かしむのも、またいいものかもしれない。
ニック・キャノン主演の他の映画といえば…
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