あなたにもやってくる、 裁判員裁判 (4日間)2

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裁判員裁判 – あんまりまとめる時間もないので、あなたにもやってくる、裁判員裁判のエントリーをとりとめもなく書いたけど、書き切れなかったことをこれまたつれづれ~っと書いておく。

裁判員裁判

今回は男女半々の裁判員・補充裁判員のチームだったんだけど、女性ばかり8人~というときもあるんだってね。裁判官は法的素養もあるし、「何を基準に判断するのか」が「職業として」訓練されているから、男性ばかりでも影響はないんだろうけど、裁判素人が同性ばっかりだと、「判断基準」が偏らないんだろうか?

評議で気付いたんだけど、やっぱり男女の視点の違いってある気がするのよね。男性の方がやっぱり論理的というか、筋道立てて意見を言うのに慣れている感じがした。それがいいかどうかはわからないけど、話があっちこっちいかないだけ集中した議論が出来る気がする。一方、女性はどちらかというと感情の赴くまま、思いつきで話すところがある。「まったく違う話なんですけど~」と言って、議題とは関係なく、自分が思ったことを話したがる傾向があるかも。その人の職業や環境にもよるところも大きいんだろうけどね。会議慣れしてる女性だとそうなることはないかもしれないけど。私もまぁ女性やねんけどさ・・・だからこそ、今回のことで「(特に仕事では)思いつきで話さないように、気をつけないとね~」と強く思ってしまった。

今回の裁判の罪状は殺人未遂他。被告人が被害者を殺そうとすることになった経緯がややこしい事件(計画的ではないけど、突発的とも言えない・・・最初は被害者では無い人に対しての殺意だった~など)でね。その経緯は検察側の論告と弁護側の弁論を元に、一つ一つ認定・否認していくんやけど、検察側と弁護側のプレゼンテーション(って言っていいのか?)の手法を統一してもらいたいなぁ。検察側の資料は箇条書きにまとめてあってそれに基づいて論告していく、弁護側は弁論内容をだらだらと書いてあってそれを読み上げる。素人な私が思うところなんだけど、弁護側は箇条書きにしにくいのかも・・・論告の揚げ足取りしていくので精一杯な事件もあるだろうからね。

被告人や証人への質問は気軽にできます。休廷の間に裁判官が前もって私達が質問したい内容を聞いてくれて、単刀直入に表現できなくても端的に質問できるように導いてくれてた。裁判中、証人と被告人へ質問できる機会が3回あったけど、私も全部質問したよ。裁判員の質問から、評議のキーポイントが導き出されたしね。きっと検事・裁判官じゃスルーしてしまう発想ってあるんだろう。また裁判員が質問するから、被告人や証人も素直になれるところもあるかもしれない(逆効果もあるだろうけど)。

しかし、裁判員制度が採用されて、裁判官の方々の負担が大きくなってるんじゃないかな。裁判官によって違いはあるのだろうけど。私のチームの裁判官は3人とも、初日「借りてきたネコ」状態だったみんなを和ませてくれて、気取ることもなく難しい言葉も簡単に端的に説明してくれた。休憩時間には裁判に関する話だけでなく、普段の人柄を垣間見れる話題を提供してくれたり・・・。「裁判をわかりやすいものにしたい。身近に考えてもらいたい。」って気持ちで取り組んでらっしゃった。人情味もあったし・・・終わった後は裁判員全員と「握手で締めましょう」って。高慢ちきな裁判官も多いとは思うけど、ほんと私の引きがいいのか、いい人と巡り会えるよなぁ~と自分で感心するくらい、人間としてステキな裁判官の皆さんでした。

あとね、人間って環境で左右される生き物なんだな・・・としみじみ思った。被告人のことをつらつらと書くことはできないけど、とにかく、周りの甘さに負けることなく、自分を持ってしっかり生きていって欲しい。ほんとあらためて、私自身が「人生やり直しができると強く信じたい!」って思ったなぁ。

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