母になって自信に満ちた風格を感じるエリカ・バドゥ、70年代を醸し出すネオソウルたっぷりのセカンドアルバム「Mama’s Gun」

Erykah Badu / Mama's Gun (2000) MUSIC | 音楽
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久々に取り出した、デビュー・アルバム「Baduizm」から4年後2000年にリリースしたエリカ・バドゥ(Erykah Badu)のセカンド・アルバム、「Mama’s Gun」。もう20年前のものとは!

前作よりなんだか70年代サウンドのように懐かしく聴こえて、彼女がナチュラルに、でも自信に満ちて歌ってるような気がする。子供を産んだあとの女の風格か。

Erykah Badu / Mama's Gun (2000)

1. Penitentiary Philosophy
2. Didn’t Cha Know
3. My Life
4. …& On
5. Cleva
6. Hey Sugah
7. Booty
8. Kiss Me On My Neck (Hesi)
9. A.D. 2000
10. Orange Moon
11. In Love With You (featuring Stephen Marley)
12. Bag Lady
13. Time’s A Wastin
14. Green Eyes
15. Bag Lady (Cheeba Sac Radio Edit)

「A.D. 2000」は1999年ニューヨークで警察に射殺されたアフリカ移民アマドゥ・ディアロ(※Amadou Diallo1)の事件からインスパイアされているという記事をみた。でもこの曲、単純な歌詞すぎて、何でこの表現になってるのか考えさせられてしまうんだけれど。

No you won’t be name’n no buildings after me to go down dilapidated
No you won’t be name’n no buildings after me
My name will be misstated, surely

どうせ崩れていくビルでしょ、あたしに因んだ名前つけたりしないでしょうね
あたしに因んだ名前を付けないでしょうね
どうせその名前、間違って伝えられるんだろうし

This world done changed so much yeah yeah
This world done changed since I been conscious
This world done changed so much yeah yeah
This world done changed since I been conscious

世界は変わったわね、ほんとに
あたしが意識しだしてから世界は変わってしまった
世界は変わったわね、ほんとに
あたしが意識しだしてから世界は変わってしまった

Oh, what in the world will we do?
Will we ever make it, yeah
Oh, ya know it ain’t right, no
Oh, is it in YOUR plan?

あたしたち、いったいどうするの?
いつかやり遂げられる?
それがおかしいことってわかるでしょ?
もしかして、もう計画されてるってこと?

“A.D. 2000” Written By Erykah Badu & Betty Wright
日本語意訳:NAOKO

彼女も参加していたSoulquariansというコラボ集団のメンバーである、The RootsのQuestlove、 D’Angelo、Jay Dee (J Dilla)、Commonなどとのコラボで、ネオソウルの枠に収まらずに、ロック、ジャズ、レゲエ、70年代ソウルなどなどをうまく融合させた、Erykahらしいアルバムとなってる。

注釈

  1. Amadou Diallo:4人の私服警官に職務質問された際にポケットに手を突っ込んでしまったのが原因で射殺に至ったと言われているが、彼はただ自宅近くにいただけで丸腰で対応していたそう。彼のポケットに入っていたのは財布だけだったという。警察は起訴されたが、結局全員無罪 ↩︎
Killing of Amadou Diallo - Wikipedia

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