1996年発売、ニューヨークはブロンクスの女性4人組R&Bグループ、 アソーティッド・フレイヴァーズ(Assorted Phlavors)のデビューで恐らくラストとなった、セルフタイトルアルバム「Assorted Phlavors」。
90年代半ばから後半にかけてのR&Bは、女性も男性も3~4人組のグループが量産された時期。その中で正直流行りはしなかったけれど、Mary J. Bligeの「WHAT’S THE 411?」やMadonnaの「Bedtime Stories」の数曲やBrownstone、Mariah Carey、Usherなどの曲のプロデュースに関わってきたDave “Jam” Hallが設立したレーベルから、第一弾として発売された彼女たちのアルバムです。アルバム中のほとんどの曲をDave自身がプロデュース。
あまり顕著に「コレ!」という曲は正直ないけれど、アルバム全体のバランスが良くって、当時は良く聴いていたなぁ。ミッド&スロー・チューンが中心で、ゆっくりしたい時に彼女達のコーラスが心地よく響きます。
- Tell Me
- Hiding Place featuring Patra
映画「Money Train」のサントラに入ってる曲。当時のダンスホール・レゲエの女王、パトラ(Patra)の合いの手がスパイスになっていて、バリー・ホワイト(Barry White)の「Playing Your Game Baby」の少し妖しい曲調にピッタリはまるコーラス。 - Make up Your Mind
Junior M.A.F.I.Aの「Get Money」と同じSylvia Striplinの曲をサンプルしたミッド・チューン。 - Trust
- What Ya Gonna Do (Interlude)
- Patience
メアリー・J・ブライジ(Mary J. Blige)の曲っぽいテイスト。「You Remind Me」とか「Mary Jane (All Night Long)」な。 - First You Said
- Don’t Let Go
KC & The Sunshine Bandの「I Get Lifted」がサンプルされていて、印象に残る曲。この頃のR&Bって感じ。 - Tonight (Interlude)
- Can’t Get You off My Mind
- Love So Real (Interlude)
- Love Ballad
- Don’s Stop (Interlude)
- Farewell
美しいコーラスと不協和音的なループが妙に合っている。 - Lovin’ on the D.L.
- Lovin’ You
14曲目からこの曲まで、90年代前半~半ばにドストライク。 - Patience (Remix)
このアルバムだけで終わっちゃったのがもったいないけれど、この頃の女性R&Bグループって、アルバム2~3枚出すか出さないかくらいだったもんね。マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)のレーベルから出たブラウンストーン(Brownstone)も、マライア・キャリー(Mariah Carey)のレーベルから出たAllureとかもそんな感じだったよね。でもBrownstoneも、Allureも今も活動続いてるようですが。
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