ラップにハマって人生救われた… 50セントの生い立ちをベースにした本人主演の映画「Get Rich or Die Tryin’」

Get Rich or Die Tryin' (2005) MOVIE | 映画
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ラッパー、50centの生い立ちを、本人いわく「75% accurate(75%くらい正確)」に再現している、2005年公開の映画「Get Rich or Die Tryin’(邦題:ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン)」。

NAOKO
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IMDbによると「Late Night with Conan O’Brien」というTV番組で50Centが言ってたらしいよ。

Get Rich or Die Tryin' (2005) ⭐ 5.5 | Biography, Crime, Drama
1h 57m | R-15

思ってたよりも悪くはなかった。ただ、50centの自伝として観ないほうがいいかもしれへん。自伝として見過ぎてしまうと、そのストーリーがあまりにドラマティックゆえ、「ほんまかいな?」とシラけた見方をしてしまうかもしれない。

Get Rich or Die Tryin' (2005)

監督:Jim Sheridan
脚本:Terence Winter
出演:50 Cent, Adewale Akinnuoye-Agbaje, Joy Bryant, Terrence Howard, Bill Duke…

詳細は見てもらうとして。彼のエピソードとして、9発の銃弾をあびても死ななかった…とか、Eminemに見いだされる前には、獄中でRUN DMCのJam Master J (R.I.P.)に見いだされてた…とかいうのは有名な話。それくらいは知ってたほうがおもしろく見れるかな。

ストーリーの中で、80年代にクラックが急激に蔓延していくのだけれど、この映画ではあくまでクラックは金儲け目的(売買)に描かれているから、クラックの怖さよりも、縄張り争いの激しさや怖さに焦点があたっている。その争いに不可欠になるのが「銃」。

クラック蔓延時代が背景、ちょっとしたシーンやけどクリス・ロック(Chris Rock)の名演技が見れる1991年公開の映画、「New Jack City(邦題:ニュー・ジャック・シティ」」↓

あんまりドンパチシーンばかり見せられると、「銃なかったら、もっと頭つかって争いするんちゃう?」と醒めた目で見てしまう。果ては「アメリカに銃がなかったら?」なんて発想にまで発展しちゃったりして、 ストーリーがどうこうから離れた事柄について考えてしまったりする。もし50centの生い立ちに銃がでてこなかったら、「9発撃たれても死なない男」でなく、「9回刺されても死なない男」とかになってたんだろうか。

ともかくそこから「ラップすること」で生きる道を見つけられたことは救い。「救い」と言っても、決して卑下しているわけでなく、そういった土壌で生活している人達にとっては、本当に「救い」なんだろうとしみじみ思わされる。

これを見た子供たちにはドラッグ売買の世界の豪華さ・スリリングさや、銃を持つことによる強さに憧れて欲しくない。それを捨てても生きていける方法があることを知って欲しい。 ラッパーも一つの過程で、それから俳優やビジネスマンになっていく人もいるんだから。でもそれは何かに気付いて、自分で行動していけた人間しかできないことも知っておいて欲しい。

間違っても、どこかで起こったように、これ観て襲撃事件発生!なんて、バカなことはしないでくれ…と願います。この映画のどこをみて、とこでドンパチしたくなるのかがわからないのだけれども。普通に思考能力のある人間なら、持ってる銃を捨てたくなると思うのに。

50cent、また新しい映画「Live Bet」(カーレースの映画のようやけど、「BIKER BOYZ(邦題:バイカーボーイズ 2003年公開)」の二の舞になってないことを祈る!笑)に出演が決まったようですね。これからは俳優業にも力をいれるんかな?

彼の他の映画を見たわけやないけど、俳優業も向いてるかもしれへんね。演技せんでもあの「ゴリラ系顔+結構かわいいつぶらな瞳」が、なかなか哀愁漂って見えて、いい味でるでしょう。得してるよね、顔!

今回の映画でもジョイ・ブライアントのカラミも、いい感じでした。ジョイ・ブライアント、「ANTWONE FISHER(邦題:アントワン・フィッシャー きみの帰る場所 2002年公開)」でも心の強い、しっかりした女を演じてましたが、今回もそんな感じの役。映画が締まります。

50セントとテレンス・ハワードのヌードみれるのは、特典かいな?(笑) 真っ裸やから!見えてるから!(笑) 子供時代の役をやってたMarc John Jeffriesくん、かわいい! Omar Benson Millerが出てくると、どうしてもそのほんわかした風貌に目がいってまう。巨体でたれ目の彼です。

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