1960年代、ブラック・ゲリラ・ファミリーを獄中で創設したジョージ・ジャクソンを描いた映画「Black August」

Black August (2007) 邦題:獄中からの手紙 MOVIE | 映画
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18歳の時、ガソリンスタンドで70ドルを恐喝強盗した罪で1年~終身刑を言い渡されたGeorge Jackson。そのJacksonが服役していたSan Quentin State PrisonでBlack Guerrilla Familyを創立した頃から本の出版を提案され実行し、その生涯を終えるまでを描いている映画、2007年公開「Black August(邦題: 獄中からの手紙)」。1960年代が背景。

Black August 邦題:獄中からの手紙 (2007)

監督:Samm Styles
出演:Gary Dourdan, Darren Bridgett, Ezra Stanley, Tina Marie Murray…

映画的には・・・たぶん予算も少ない中の製作だったんやろなぁ、正直、大雑把でぶつ切りな作り。もうちょっと詳細まで描たものがみたいなぁと物足りなさを感じる。弁護士はその後どうなったんだ? 出版社の彼の提案に反発するものの、その後の距離の縮まり方はちょっと現実味がないかな。

あと、彼は独房で葛藤してたに違いないし、弟の「出来事」はかなりショッキングだったに違いないんやけど、もうちょっと描いてもらわんと・・・Georgeの苦悩が伝わりにくいかな。かといって、フィクションが過ぎても嘘になってまうし。結局は、この映画で描かれているくらいが淡々としてていいのか。彼が刑務所で受けていた不当な扱いについては、随所に出てくる。

NAOKO
NAOKO

時代は違えど同じSan Quentinで生きたStanley Tookie Williamsの映画「Redemption: The Stan Tookie Williams Story (2004 TV)」の映画の方が、リアリティを感じやすくて観やすい映画やったかな。

Black Panther PartyやSNCCなどで活動していたAngela Davisも出てきますね。Angelaは本当にカリスマ性のある活動家やったんやろね。彼女については、長くなるので、また別の場所で。

この映画の最後で、過去に看守を殺したという容疑に対する裁判を3日後に控えた1971年8月21日に、自らだけでなく他の囚人を引率して脱獄を計ろうとしたところを銃で撃たれて死んだ・・・と描かれている。ある証言では「彼は脱獄したのでもなく、それを引率してもいなく、武器さえも持っていなかった」とされていたりもするそうだけど。また、映画ではピストルは「アフロのウィッグ(かつら)」に忍ばせてこっそり持ち込まれたと言われてたように思うけど、実際は「テープレコーダーだった」とか。

ともかく、彼や彼の弟達は、自分だけのためでなく自分を含める黒人の仲間達のために戦った。彼らの死は今も語り継がれ、彼らの思いと共に戦い続けてる。

George Jacksonの著書

Angela Davisの著書

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