1941年の「Here Comes Mr. Jordan」をベースにしたとされる、2001年公開したクリス・ロック主演の映画「Down To Earth 邦題:天国からきたチャンピオン」。いわゆるリメイクになるのかな? ベースとされる映画は、1978年にもWarren Beatyが「Heaven Can’t Wait」というタイトルでリメイクしている模様。コメディでもあり、ドラマである映画です。
Director: Chris Weitz&Paul Weitz
Starring: Chris Rock, Regina King, Eugene Levy, Frankie Faison, Greg Germann, Mark Add, Eugene Levy, James Gandolfini, Chazz Palminteri
そもそも神様に死期を間違えられて死ぬことになってしまうとか、だから誰かのカラダを借りてよみがえる、っていうところが映画「ゴースト」とは違って、コメディですね。ストーリー詳細は見てのお楽しみにしておきます。
Chris Rockってやかましいだけのイメージを持ってる人も多いかもしれないけれど、生粋のコメディアンなんだろう。脚本・制作もChrisが関わってるだけあって、アドリブかセリフか判断付かないギャグが満載で、これがまた面白い。
注目はChrisが演じるLanceが白人の大金持ちに乗り移るけれど、彼が乗り移ったことを忘れて元のLance気分で振る舞うシーン。白人との垣根の存在を垣間見る。白人がDMXの曲をノリノリで歌ってたら白い目で見られるのかな。それって逆差別でもあるよねぇ。実際はどうなのか、どれほどまで人々が敏感なんだか、日本で暮らしてたら実感する場面は少ないからわからないけれど。
あと、この映画は人種を越えて、人間の運命の大切さや大切な人が仮に死んだ時にどうあるべきなんかって考えさせられた。たとえ大切な人が死んでも、どこかでまた出会ってたりするのかも。だからこそ、その死を引きずって生きるより、希望をもって前に向かって生きるべきなんじゃないかな、と思う。かなり酷なことだけれど。
笑えて、見終わった後には心が少し温かくなってるような映画です。流れる音楽もいい。オープニングはLauryn Hill, 挿入ではSnoopの「Jin&Juice」などで、サウンドドラック「Music from the motion picture: Down to Earth」もなかなか。
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