ブラック系訳書・コラムを手掛ける 押野素子 氏

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「もっと目を細くして~」と何度もお願いされ(笑)完成した似顔絵は、いまや彼女自身にbiz card等のキャラクターとして愛して頂いている(はず!笑)。お会いしたことはないけれど、メールの文章と注文頂いたポーズなどで、彼女のハツラツとした様子がうかがえた。

「ブリング」を読んだ。訳書って原作者あっての小説なんだろうけど、その原作のおもしろさを日本語の語彙のバラエティを良い感じにピックアップして、”chick lit(ガールズ向け小説)”らしさを保ちながら、またブラックカルチャー・ヒップホップカルチャーだけでなくセレブカルチャーが、まるで英語であるかのように自然な日本語で表現されているので、映画を見ているかのように読める。動作も躍動的な文章で書かれているから、字幕見てるより楽しいかも!よくあるやん、映画とか訳詞でも、日本語の表現が不自然で全然臨場感がないものって。そうなると、いくら原作がおもしろくっても、伝わらへんもんね。

実は、ご本人から「ブリング」のことを聞かされたのではなく、たまたま押野氏から「友人が私のbiz cardを見て”このコ、キャラクター作れない?”と聞かれて~」と連絡があった時、その友人の名前を見て「どこかで見たよな~」と検索してみたら、あの ”Bling”の原作者で・・・そして、その訳書を押野氏が出していたという・・・(私はもうイラストの仕事を休業していたのでキャラクター制作には至らなかったけど)。初めて制作依頼を受けたのは2005年頃。その後の依頼もあったけど、押野氏から「翻訳家」とは聞かされていたものの、著書に関して何も知らされていなかったという(聞けよ、私!笑)・・・。謙虚すぎますわよ、押野様!

ということで、「うちのサイトで紹介させて下さい!」という私にご快諾頂きましたので、ここで紹介させて頂くことになりました。

押野 素子氏 略歴

青山学院大学国際政治経済学部卒業後、東芝EMI入社。洋楽担当として社内通訳・翻訳などもこなし、退社後はエミネム、D12、ミッシー・エリオットなどの歌詞対訳を手掛ける。その後渡米し、ハワード大学ジャーナリズム学部に入学。卒業後、著作権エージェント勤務を経て、フリーランスに。現在は通訳・翻訳業務、インタビュー記事執筆の他、音楽誌『bmr』ではスラングに関するコラムも連載。訳書に『ブリング』(小学館プロダクションズ)、『ヒップホップ・ジェネレーション』(リットー・ミュージック)など。ワシントンDC在住。

マイケルジャクソンの裁判や、ガールズトーク的小説、ヒップホップだけでなくレゲエに関する書籍の訳書もあります。ぜひぜひ、みなさんも読んでみてください!

2009年12月掲載

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