Mary J. Blige が解き放たれた! メアリーがイイ意味で原点回帰してる、7枚目アルバム「The Breakthrough」

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メアリー J. ブライジの7枚目アルバム、2005年に発売された「The Breakthrough」。あらためて聞き返してみたら、「What’s the 411?」に匹敵するくらいイイ。

4枚目以降、途中で「No More Drama」(5枚目のアルバム)といいながら何かしら吹っ切れないで、歌声も何だか無理してる彼女を感じてた。このアルバムは「The Breakthrough」というタイトルにピッタリで、伸び伸びとした歌声が戻り、彼女自身を上手く開放している雰囲気が伝わってくる。

Mary J. Blige - The Breakthrough

トラックリスト

  1. No One Will Do
    アルバムのオープニングにふさわしい、Maryのソウル溢れた1曲。The O’Jaysの「I Swear I Love No One But You」がドラマティックに使われてる。
  2. Enough Cryin featuring Brook
    It’s time to do something for me!とまぁ、歌詞はMaryらしくなかなかのdramaなヒップホップ・ソウル。Maryのrapも聞けて、私は好きな曲。
  3. About You featuring will.i.am and Nina Simone
    Nina Simoneの「Feeling Good」のサンプリングがいい味に仕上がってます。
  4. Be Without You
    当時ヘビーローテーションでした…とはいえ、当時はあまりガツン!と響いたわけじゃないけど、ドラマティックなメロディーがMaryのvibesにピッタリで記憶に残る曲。メロディーラインは単調だけれど、Maryのvocalに抑揚があって、重く聴こえ過ぎないのが良い。
  5. Gonna Breakthrough featuring Brook
    The Mohawksの「The Chumps」をサンプリングした、「What’s the 411?」の頃を感じさせるヒップホップ・ソウル。
  6. Good Woman Down
    この時代を感じる、9th Wonderプロデュース曲。
  7. Take Me As I Am
    しっとりバラード。Jay-Zの「Dead Presidents」でお馴染み、Lonnie Liston Smithの’79年のアルバム「Dreams of Tomorrow」に収録されてる「Garden of Peace」のピアノが切ない。
  8. Baggage
    Jimmy Jam & Terry Lewisプロデュース。Maryの歌声が伸びやかに聴こえて、気持ちいい曲。
  9. Can’t Hide From Love featuring Jay-Z
    Maryが叫ぶように歌ってるところも、Jay-Z節のリズムに乗っていい感じ。
  10. MJB Da MVP featuring 50 Cent
    Mary自身が「待ってました!」と言ってるようなサウンドに、彼女のこれまでのストーリー(シンプルだけれど)を詰め込んだ曲。Maryが弾けています。
  11. Can’t Get Enough
    これもいつになく伸びやかにリラックスして歌ってる雰囲気が感じられて良い。Jimmy Jam & Terry Lewisサウンドがそうさせてるのかな。
  12. Ain’t Really Love
    4枚目から6枚目の流れ的な曲かな。
  13. I Found I You featuring Raphael Saadiq
    60年~70年代ソウルをたっぷり感じる曲。
  14. Father In You
    これも4枚目から6枚目の流れ感じるなぁ。泣きのMaryか。
  15. Alone featuring Dave Young
    Dave Youngが入ってることにより、マイルドになっていていい具合に収まってる。恐らくこの手の曲がスキなMaryファンも多いかと思うのだけれど、私のタイプではないかな。
  16. One with U2
    私的にはMaryってロックやバンドとの共演も合うと思うんだよなぁ。Bonoとの共演も合ってると思うよ。
  17. So Lady featuring Raphael Saadiq (bonus track)

10曲目の「MJB Da MVP」をピックアップしましょ。タイトルからもう、やりましたね!の雰囲気のこの曲は、Maryのシグネチャー・ソング。

ピックアップ曲: MJB Da MVP

The Trammpsの1975年のアルバムに入ってる「Rubber Band」使いが光るThe Gameと50 Centの「Hate it or Love it」をフルに活用!して、Maryが「Mary」を歌う「MJB da MVP」。彼女がR&Bシンガーではなく「Soul Hip Hop Queen」なんだよね。

日本語意訳:NAOKO

’91 I stepped in this game
After “What’s the 411?”
Things ain’t been the same
And I can’t complain
But with all this fame comes a whole lot of pain
But I’m so glad to be here
And my music is still sincere
Let’s get back to the story
of all this pain and glory
And ’94 was my life
and my life wasn’t right
So I reached out to you
And told you what I’ve been through

91年にこのゲームに飛び込んだ
「What’s the 411?」のリリースで
私の世界が変わったわ
ぐちぐち言ってらんない
名声は苦痛を伴うけど
ここにいられることが嬉しいの
音楽は嘘をつかないから
苦悩と絶頂のストーリーに戻るわよ
94年は「My Life」の年だったけど
私の暮らしぶりは散々だった
だからあなたに連絡して
これまであった色んなことを話したのよ

Hate it or love it
(the underdogs on top)
And I’m gonna shine
(homie until my heart stop)
Go ‘head envy me
I’m a soul hip-hop queen
And I ain’t goin nowhere
But you already know me

嫌きでもきらいでも
(戦って勝ち上がってきた挑戦者)
私は輝くわ(ねぇ 死ぬまでね)
嫉妬してなさいよ
私はソウル・ヒップホップ・クイーン
どこにもいかないわ
わかってるでしょ

Then I came with “Share My World”
But at that point I was just a foolish girl
trying to find my way
Then I dropped the Mary album
And people were saying
that it’s just not gonna work
And my feelings they did hurt
But my fans showed me so much love
And I owe it all to them
Then I came with “No More Drama”
I remember that week
Yeah, it was when Aaliyah died
I couldn’t hardly sleep
Thought about it every day
And it made me change my way
I’m a real woman now
Because of all of these days

それから「Share My World」
当時私は自分探しに一生懸命のバカな女だったわ
そして「Mary」をリリース
みんなから「うまくいかなかった」って
ほんとズタズタにされたけど
ファンは見捨てないでいてくれたわ
全てあなたたちのおかげ
そのあと「No More Drama」を出したけれど
その週のことは忘れないわ
そう、アリーヤがこの世を去って
眠れない日が続いたっけ
毎日その日のことを思い出して…
そして私は自分を変えようと思ったの
そんな日々を乗り越えて
やっとほんとの自分になれた

NAOKO
NAOKO

曲の最後に、彼女の代表作シングルのタイトルを、その曲のメロディーにのせて繋いで歌い上げるのが、かっこいい!

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