自分の考えはそこにあるか – 吉田秀和(クラッシック音楽評論家)
力強い言葉。なんとも、あの巨匠のホロヴィッツ氏の来日時の演奏に対して、「ひびの入った骨董品」と批評したとか。あたしはクラッシック嫌いではないけど、聞くこともないから全くちんぷんかんぷんなんだけど、ホロヴィッツ氏、いつだかのグラミー賞での演奏でなんだか強く印象に残ってる。
吉田秀和氏は、流されやすい日本社会を危惧していたとか・・・大勢に入ることで安心を得る風潮にある日本社会。マスゴミとかいいながらも、TVやインターネットで流れる情報を真に受けて、本当のところはどうやねん!と探そうともしない人は多いと思う。ときに私は、そういう風潮に辟易して、辛く思うこともある。
ただ意見を交わしたいだけなのに、喧嘩だの文句だのと捉える人も多く、そういう人に限って、自分の考えを相手に伝えることをしない。黙っていることが相応しい場面と、そうでない場面の区別しているわけでもなく。「あなたならどう考えるの?」が、こんなに聞きづらい社会・・・
今日、たまたま見たNHKのクローズアップ現代で取り上げられていたこの吉田秀和氏の言葉に、「!」を得た。
そうしたら、高校の頃か、誰だかミュージシャンの影響でさらっと読んでなんとなく共感を覚えた「中原中也」を思い出して、あらためて読んでみようかな・・なんて思った。そうして、中原中也をwikiってみたら、なんと吉田秀和と中原中也って繋がりがあったのね。
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