アメリカの社交場「床屋」で繰り広げられる日常ドラマ、映画「BARBERSHOP」

BARBERSHOP (2002) 邦題:バーバーショップ MOVIE | 映画
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2002年公開、アイス・キューブ主演のコメディ・ドラマ「BARBERSHOP(邦題:バーバーショップ)」。

コメディに収まらない、1日の人間模様を描いたドラマ。色んなものが凝縮されてる。日本にも「銭湯モノ」の映画、あったよね。あんな感じ。

BARBERSHOP 邦題:バーバーショップ (2002)

監督:Tim Story
脚本:Mark Brown
出演:Ice Cube, Cedric the Entertainer, Anthony Anderson, Sean Patrick Thomas, Eve, Michael Ealy, Keith David

舞台はシカゴ。私自身はシカゴには行ったことはないけれど、黒人街にあるバーバー・ショップはどこでも大抵こんな感じで、用もない人まで立ち寄って「何時までおるねん、こいつ?」ってな具合(しかも昼間にね!笑)で、あれやこれやと好き放題喋ってたりするんでしょう。

そんな毎日の中で、ちょっとした事件が起こっていたり、知らん間に巻き添え食らってたりする・・・そんな日常を描いた、笑いあり、ほろ苦い思いする場面ありの映画。退屈しません。

しかも、笑いに皮肉が垣間見れたり。「あ~、女ってヒステリックなのね~」とか、「悪いことしようと思ったら、なんかタイミングはずしたりするよな~」とか。若者vs.古株、男vs.女、Black vs. White、Black vs. Black、女 vs. 女、男 vs. 男。人間って面白い、ってつくづく思う。

セドリック・ジ・エンターティナー演じる古株のEddieが、Rosa Parksのことを語るところは論議を呼んだところ。Eddieが言うのも一利あると思うよ。Rosa Parksには敬意をはらうけれど、彼女が特別ということでもないんだろうなぁと思います。実際、あの時期にRosaと同じ行動を起こして警察に捕まっちゃったという人は、彼女だけではないだろうし。Eddieは「F**k Jessie Jackson」とも言っていた。当時のバーバー・ショップでは、こういった議論も交わしてたりしたのだろう。

そのEddieがCalvin (Ice Cube)に、Calvinの親父の姿を語る場面がイイ。真面目な人ほど馬鹿をみる、利益ばかり追いかけてしまう風潮、カッコばっかり上辺だけ気にする風潮、イヤだよね。「心豊か」に生きたいものです。

笑いだけじゃなく色んなことを感じさせられる映画なので、是非見て下さい。店員唯一の白人がどう描かれてるか。彼と、ATM盗まれるオーナーのインド人・・・あれは黒人への戒めでもあるような気がする。黒人視点からしたら「よそ者、物まね」かもしれんが、離れて見てみればそれが「単なるマネではなく、次第に実力をつけていくヤツもいるんだから、理解しろ」って言っているようでもある。

DVDでは、女性ラッパーのイヴ(Eve)演じるTeriのApple Juiceを飲んだのは、実はEddieだったというのが描かれているんだって?その場面観たいなぁ!

NAOKO
NAOKO

アイス・キューブ主演の日常コメディといえば、「Friday」も。

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