director: Bill Duke
starring: Laurance Fishburne, Jeff Goldblum, Victoria Dillard
この映画、オープニングがごぉおおおおっつかっこいいんですよ。もう、鼓動が鳴ります。そして出演するのは、存在感のあるLaurance Fishburneと、「ハエ男」や「Independence Day」のJeff Goldblum。
クリスマスの日。ジャンキーの父親が盗みに入ろうとした酒屋で銃殺されるのを見た10歳の息子は、その父を産んだ社会を正したかったからか、警察になる。そして上司の勧めで・・・というか、「社会のため」とそそのかされた形で「潜入捜査官(undercover cop)」として動くことになる。
潜入捜査は、麻薬売買の大元のしっぽを掴みたいからだ。よくある映画のストーリーではあるけど、それをLaurance Fishburneが演じるというのがいい。
社会は善と悪で成り立っていて、政治も権力も全てマネー次第・・・と感じることも多くて、「悪」も使い様によっては、沢山のマネーを動かすのに役立つこともある。全てのヒトが「善と正義」をもってお金を動かさない限り、誰かが「悪」に染まり、そこで大金が動くのは必然的なことかもしれない。誰ひとりも欠けずに「善」であることは、多種多様の文化や背景が存在する人間界には起こりえないこと。「善」の基準なんて、人それぞれ。「善」と「悪」の境目で動く潜入捜査では、この映画のように「善」であるべき警察も、正義のために「悪」として物事を動かしていくのである。そしてそのうちに「悪」に染まっていく・・・。
エンディングでは、Dr. DreとSnoopの「Deep Cover」が流れるところがまた、余韻に浸れます。
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