映画「CROOKLYN」で60年代後半~70年代のアメリカ、ブルックリンの黒人家庭を垣間見る

CROOKLYN (1994) 邦題:クルックリン MOVIE | 映画
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場所はアメリカ、ブルックリン。60年代後半から70年代にかけての黒人家族の姿を描いた、スパイク・リー監督で1994年公開の映画「CROOKLYN (邦題: クルックリン)」。

CROOKLYN 邦題:クルックリン (1994)

監督:Spike Lee
出演:Alfre Woodard, Delroy Lindo, Spike Lee, Zelda Harris, Isaia Washington…

ある黒人家族と、その一家の主人公の女の子の成長を描いてる作品。
主人公が8歳の誕生日を迎える前と後で、少しずつ彼女の考え方が変化していく。いろんな経験をして、いろんなことを見て、成長していく過程が描かれている。

父親と母親の役割って、異なるもんなんだろう。この映画でも、家族の中で、男性は夢見がちで女性は現実的に描かれている。

あと、私自身が子供の頃は団地に住んでいたから、この映画に描かれてるような「ご近所付き合い」がある環境で育ったので、同じ雰囲気が感じられて微笑ましかった。都会のマンションや一戸建てに住んでいると、近所付き会いってあんまりないもんね。近くのお兄ちゃんやお姉ちゃんと「けんけん」やら、「だるまさんがこ~ろんだ!」とかいう遊びを、自然発生的によくやっていたもん。(余談だけれど、大阪では「だるまさんがこ~ろんだ」とは言わない地域が多いと思う。「ぼんさんがへをこいた~!」と言いますね。)近所のおじちゃんおばちゃんは、私達が悪いことしたら叱ったり、何かあったらお世話してもらったり。

いろんな子供の遊びがこの映画に出てくるけど、子供の遊びって万国共通なところあるね。でも、最近の子供ってこんな遊びしてるんだろうか。もう、デジタルでおさまっちゃうんだろうね。高価なおもちゃで遊ぶより、こうしてみんなで寄ってたかって体動かして、そこにいる人も自然に仲間になって、年下や足が遅い子なんかには「ごまめ」とかその時のルールを皆で決めたりしてね。動き回るのは体にもいいし、ケガすることやケンカして、肌身の痛みを感じることもできる。

物語的にはSpikeっぽくないのかもしれへんけど、色使いやら撮り方はやっぱり彼の手法だな~って感じさせる。彼の映画はほんとカラフルで色の写りがキレイで大好きだ。

それと音楽!私がちょうど生まれた頃の音だらけで、それもまた懐かしさを誘う。「Ooh Child」は2Pacの「Keep Ya Head Up」(アルバム「STRICTLY 4 MY NIGGAZ(1993)」にはいってます)を聴いた時に、そういえば昔耳にしたことがあると気付いた。今の曲もこの頃みたいに受け継がれていくモノって沢山あるんだろうか。

サントラが「Crooklyn: Music From The Motion Picture vol.1」と「Crooklyn: Music From The Motion Picture vol.2」2枚発売になってるのも、スパイク・リーのこの頃の音楽に対する思い入れからなんだろうか? この時代の素敵な音楽ばかりで懐かしい、いいものばかり。今の時代にないようなsoulやR&Bは要チェック!音楽的にラテンの血が混じってる私には(さかのぼると本当に混じっていると思う)、「El Pito」聴いたら腰で踊ってしまうよ。「Crooklyn」も、もちろん良し。この曲のプロデュースはA Tribe Called Questで、bassの響き具合が最高です。

そして主人公の女の子の愛らしさよ。
あんな子供欲しいなぁ。そしてその子の父親役に、Delroy Lindo。「CLOCKERS(邦題: クロッカーズ)」の時の役どころとは偉い違いで、かわいらしい父親を演じております。

NAOKO
NAOKO

CLOCKERS」はt当時VHSやペイパーバック買うほど、お気に入りになった映画やったわ~。チョコムー!もちろん、サントラも!

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