Billy Joelの9作目のアルバム。1950~1960年代のDoo-Wopやsoulへのオマージュがたっぷり。Billyとブラック・ミュージックの接点も感じさせる。
01. Easy Money
02. An Innocent Man
03. The Longest Time
04. This Night
05. Tell Her About It
06. Uptown Girl
07. Careless Talk
08. Christie Lee
09. Leave a Tender Moment Alone
10. Keeping the Faith
James Brown的なヴォーカルとサウンドが感じられる「Easy Money」。David Sanbornがsaxで参加しています。
「An Innocent Man」はフィンガースナップがアクセントとなっているsoul調な曲で、低音から高音の声の伸びにBillyの凄さを感じることができます。
私は「the Longest Time」のPVで、Billyのことを知ったのよね。アカペラの曲で、中学生ながら感動したことを覚えています。あとで低音も高音もすべてBilly自分で歌ってるというのを知って、また感動したなぁ。この曲のおかげで、現在完了の「have+動詞」に馴染めました。(こちらの投稿もどうぞ >> 私の英語力を鍛えてくれたBilly Joelと中学時代の先生)
「This Night」は、ベートーヴェンの「悲愴」第2楽章をモロ使い(クレジットもされている)で、壮大なラブソングになっている。
「Tell Her About It」はモータウン調の、ハッピーサウンド。
下町の男が、高嶺の花に恋する「Uptown Girl」は、アップテンポでコーラスがご機嫌な曲。Doo-Wopの要素をいれたThe Four Seasonsへのオマージュ曲。PVでは、後に妻となるスーパーモデルのChristie Brinkleyが登場(彼女とはアルバム「River of Dreams(1993)」リリースの翌年に離婚している)。
「Careless Talk」「Christie Lee」はロカビリーやソウルの要素たっぷりの、Sam CookeやLittle Richardへのオマージュ的楽曲。「Christie Lee」って、奥さんとなるChristie Brinkleyをここでも出すか!よっぽど惚れていたのだろう。
ハーモニカが郷愁誘う「Leave a Tender Moment Alone」。
「Keeping the Faith」は1950年代に流行したものが歌詞の中にピックアップされている。「昔を懐かしみながらも、これからも捨てたもんじゃないよ」と歌っている。心地よい余韻が残る、アルバムを締めくくる曲。
眉間にしわを寄せて、社会問題を歌う彼も力強くていいけれど、音楽への愛情をストレートに表現し、生き生きと楽しみながら歌うBillyを聴いていると、こちらも楽しくなる。音楽ってのはカラダから湧き出てくるのが、一番気持ちいいと思うからね。Liberty DeVittoのドラムが好きなんだけれど、仲違いしたみたいで、今はもうBilly’s bandから抜けたのかな。
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