原作はSue Monk Kiddの同タイトルの小説で、2008年公開の映画、「The Secret Life of Bees(邦題: リリィ、はちみつ色の秘密)」。
舞台は1960年代半ばのサウス・カロライナ。公民権運動がが盛んな時期で、ジョンソン政権下で「Civil Rights Act=公民権法」が制定された年が1964年。そんな時代背景の中、幼い頃に自分の親の夫婦喧嘩中に誤って母親を銃で撃ってしまったという白人の女の子Lily(ダコタ・ファニング)を主人公に物語は始まる。

監督:Gina Prince-Bythewood
原作:Sue Monk Kidd
出演:Dakota Fanning, Queen Latifah, Jennifer Hudson, Alicia Keys, Sophie Okonedo, Paul Bettany…
Lilyと黒人のお手伝いRosaleen(ジェニファー・ハドソン)は黒人投票権が認められたためにその登録に向かうんだけど、白人おやじのヤジに刃向かったRosaleenは袋だたきにされる。その事件をキッカケに、Lilyは離れたかった父親の元を抜け出してRosaleenと一緒にある場所へ向かう。向かった場所は、蜂蜜づくりで生計をたてているAugust(クイーン・ラティファ)のもと。なぜAugustの元だったのか…その後の物語は、是非映画で楽しんで。
白人の女の子が黒人に囲まれて生活する…公民権運動の盛り上がりとその結果が徐々にあらわれてきた時代に、こういった状況がありえたんやろか?とちょっと思ってしまうのだけど、偏見のないLilyを演じるダコタ・ファニングの自然な演技と、みんなを包み込む雰囲気で彼女達のママ的な役割のAugustを演じるラティファに夢中になってしまう映画でした。
Lilyと父親の関係に、もうちょっと深みが欲しかったところ。黒人が白人が、差別がどうのこうのというよりも、人間の内面的なものに焦点をあててる映画のように感じたから余計に。あと、「Hotel Rwanda」に出演していたソフィー・オコネドが演じるMayのセンシティブさを理解出来ない人って、かなりの数いるんだろうな。悪気もなく「何で?」なんて聞いちゃう人とか。

アリシア・キーズとジェニファー・ハドソンもいい感じに映画にハマってたよね~
エグゼクティブ・プロデューサーにジェイダ・ピンケット・スミスの名前が。ウィル・スミスもプロデューサーの一人として参加している。
映像がキレイ。柔らかな光を感じる昼間のシーンは、観てるだけで心地良い。しかし、邦題のセンスは「?」。どうやってこういうふうに決まるのか、不思議。

クイーン・ラティファ姐さんといえば、演じるCleoの最期が悲しくもかっこいい映画、「SET IT OFF(邦題:セット・イット・オフ)」もいいよね~
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