大学の完全共学実施を目指して、大規模なワシントン行進が前回の事件のあと2度に渡って行われた。1958年10月と1959年4月。きっとこの行進は映画”Get on the Bus”の最後のほうのシーンにあったようなものだったんだろう。1回目はCIO, AFLといった労働団体やNAACP(全国黒人向上協会:1909年に白人の呼びかけでできあがった団体で、役員にはW.E.B. Duboisがいた)、各地の学生約1万人、2回目は約2万人が参加してホワイトハウスを目指したが、結局Eisenhower大統領は不在で直訴ならず。ただ、成功に終わったとはいえなくても、これだけの群衆が動いたってことが黒人にとっては前進だっただろう。
しだいに、各地に黒人学生は増え、様々な人種差別反対運動に取り組む人々が増えた。 1960年にはNorth Carolinaで、4人の黒人学生が、食堂内での差別撤廃のために食堂で座り込み運動をしたの。黒人はカウンターでの立ち食いしか許されないってところも多かったらしい。でも彼らは勇気をもって、イスのある席でのserveを求めた。しかし結果は空しく、警察に捕まることに。
これが発端となって、11州もの地域で同じような事件が起こり、NAACPやキング氏の南部キリスト教指導者会議などがこの運動を支持しただけでなく、黒人大衆全体でこの運動に取り組むことになった。
各州の政府は。この座り込み運動に対して催眠ガスを群衆にまいたり、消防用のホースで水をかけたりして追い払おうと必死。このシーンをvideoで見たけれど、すざまじい、容赦ないものやった(このシーンを使ったPVが複数あるので、見てる人も多いはず)。
逮捕される黒人学生も多かったけど、白人学生の参加者も加わって盛り上がり、成功に至ったそう。1961年、晴れてこの座り込み運動が無罪に。この運動から白人も含んだ学生非暴力調整委員会(SNCC=スニック)が生まれたりした。
時代は1960年代になったけれど、学生の闘争はこれで終わりじゃなかった・・・。
2004年頃 初回掲載
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