才能は自分だけでは開花できない…伸ばすためには相応の環境が必要なんよね 映画「Akeelah and the Bee(邦題:ドリームズ・カム・トゥルー)」

Akeelah and the Bee 邦題:ドリームズカムトゥルー(2006) MOVIE | 映画
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キキ・パーマー主演、ローレンス・フィッシュバーンやアンジェラ・バセットが出演する2006年公開の映画、「Akeelah and the Bee(邦題:ドリームズ・カム・トゥルー)」。

日本語で「綴り遊び」って言ったらいいのかな…Scrabbleというボードゲームなどのように、単語を綴って覚えることがスキな、キキ・パーマー演じるAkeelah。

だけども、学校はサボってばかり。勉強が出来る子や勉強好きな子をからかうような、そんな環境に馴染めない。スペリングのテスト(日本でいう漢字の書き取りテストみたいなもんかな)は満点のAkeelahはある日、先生からスペリングのコンテストにでないか?と誘われる。そして、スペリングの大会「the Scripps National Spelling Bee」で優勝しよう!と目指していくんだけど・・・というお話。

Scripps National Spelling Bee

監督・脚本:Doug Atchison
出演:Keke Palmer, Laurence Fishburne, Angela Bassett, Curtis Armstrong, J.R. Villarreal

正直、終わりはだいたい想像がついてしまうんだけど、彼女の変化やその周りの変化がほろ苦くて、時に甘い。ポロっと涙が流れる。

「勉強することは真面目すぎてアホくさい」という子たちが周囲に多い環境では、勉強好きもいつしかそのスタンダードに合わせていかざるをえなくなっていくことも多いだろう。好きなことを夢中にやっているだけなのに周囲には風変わり映って、つまはじきにされてしまう。でも彼女のように立ち向かうことができれば、その先に同類だと思える人達が待ってたりするもんだ。それを信じて向かっていけるか、いけないか(いかないか)って、人生に大きな影響を与えることになるだろう。早くても遅くてもいいから、「いっちょやってやろう」と思える時期が自分自身に来ることは、幸せなことなのかもしれない。

というのも、その人自身の気持ちだけで「やってやろう!」と何かに挑んでいけるのかというと、私はそうじゃないと思うから。この映画でも描かれてるように、自分の周りの人の影響って、思っている以上に大きい。ちょっと微笑みかけて喋りかけてくれる人が側にいるだけで、ホッとしたり・・・「誰かがいるから」と思える時がある。もちろん、それとは反対に、自分に罵声を浴びせる人も出てくるかもしれない。でも、その倍微笑みかけてくれる人に会えたら、自分が思っていた以上に強くなれたりする。

Akeelahも素晴らしいのだけれど、私はこの映画の中のJavier(J・R・ビジャレアル)のような人になりたい。そして、我が子も(2008年現在、まだ子持ちではないが)こんな風におおらかな子にしたい、そうなるような家庭にしたいねと旦那と頷き合った。

そしてそして、Akeelahのママがキリキリするのは、旦那に先立たれたシングル・マザーだから・・・ってわけじゃないと思うのね。女って生活がかかったり子供のこととなると、結構キリキリする人多いはず。現実的な生き物だからね。ホルモンバランスで自分でも制御できない感情が沸き起こったりする。なんだから知らないけれど、ちょっとした相手の一言で怒りに満ち溢れてしまったり。「女はそういう生き物」と自分自身で思ってた方がいいし、相手にもそう思ってもらっていたほうがいい。そうしたら、周りに助けを求めることができるかもしれない。旦那でもよし、友人でもよし。その助けに甘んじない程度に。

Akeelahを見出してコーチとなる大学教授役はローレンス・フィッシュバーン。本当に、彼はこういったドラマでは特にいい味だしてくる。大好きな俳優のうちの一人です。Akeelahの母親役のアンジェラ・バセットも。二人が出てるだけで、映画に重みと深みがでる。

NAOKO
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ローレンス・フィッシュバーンが教授役してる映画といえば↓

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(2008年鑑賞)

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