歌手ティナ・ターナーの波瀾万丈の半生を描いた、1993年公開の映画「Tina / What’s Love Got to Do with It(邦題:ティナ)」。捨てられた幼児期、母と姉との再開の後にアイク・ターナーとの劇的な出会い、そして…。
監督:Brian Gibson
脚本:Tina Turner, Kurt Loder, Kate Lanier
出演:Angela Bassett, Laurence Fishburne, Zelma Bullock, Alline Bullock, Chi McBride, Sherman Augustus
Ike & Tina Turnerとして歌だけでなく、パワフルなステージングでスターダムへと駆け上っていくが、時代の移り変わりと共に人気は衰退し、クスリ漬けの夫アイクからはDVを繰り返される。そんな中、ティナは「南無妙法蓮華経」と出会い、本当の「自分自身」を取り戻していく・・・。
言い方悪いかもしれないけど、映画にせずにはいられない!といえる人生。この人生を歩んできたティナ・ターナーをアンジェラ・バセットが体当たりで熱演しているのが(筋肉質のカラダも役のためにつくり上げたんだろう)、これまた映画に一層の迫力を与えている。Ike役を断り続けていたローレンス・フィッシュバーンは、Tina役を演じるのがアンジェラだと知らされて、Ikeを演じることを決めたとか。
歌の場面では、アンジェラはTinaを口パクで演ったみたいやけど、ローレンスは自身でIkeのパートを歌っているそうな。
「Boyz ‘n’ the Hood (邦題:ボーイズン・ザ・フッド 1991年公開)」の(元)夫婦役が蘇ってるのが、また感動!
そらもう、ローレンス・フィッシュバーンいうたら、「マトリックス」より、これでしょ!↓
Tinaの自伝がベースの映画だから、Tinaの側からの視点で描かれてるだろうし、脚色も結構あると思われる。Ikeにとってはかわいそうな映画かもしれないなぁ。Tinaの自伝映画としてでなく、純粋なドラマ映画として観ても楽しめるドラマティックな映画。サウンドトラック「What’s Love Got To Do With It」もどうぞ。
そういや、いつぞやかのグラミーでティナがビヨンセとやった「Proud Mary」、もう伝説のコラボやね~!
まだビヨンセが若くって青いんだけど、貫禄のティナに引っ張られていい感じに”fierce”になっていく姿がもう!
しかし、Tinaの歌って他の人が歌うには難しすぎるんだろうな〜。Tinaがそう聴こえるようなリズムで歌うからなんやろうなぁと素人ながらに思ってるんだけど、どうなんだろう? ”What’s Love Got to Do with It”をTinaの歌と認識して聴いたのが中学生の時だっただろうか、多分PVを見たんだけど(リリースされた年ではあたしはまだ小学生やから)…パンチある風貌だけじゃなく、彼女の独特なリズムの刻み方というんだろうか(曲の素晴らしさも際立ってるんだろうけど)、上手く描けないけど非常にドキッ!としたことを覚えてる。
ただ、その時観たTinaは、めっちゃ自信に満ちた風貌やったから、こんな映画のような過去があったなんて思ってもみなかったけど。
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