1994年公開、スパイク・リー製作の映画「DROP SQUAD(邦題:秘密結社ドロップ・スクアッド 恐怖の洗脳)」。
「Drop Squad」は堕落した黒人を叩き直すためにできた黒人組織。その「堕落」というんは色んな意味があるけれど、主に「黒人としての意識」を基準にしてるのですね。会社でのし上がっていこうとして、白人に媚びへつらうと「堕落」・・・。
監督: Clark Johnson, David C. Johnson
製作: Spike Lee
出演: Eriq Lasalle, Vondie Curtis-Hall, Ving Rhames, Kasi Lemmons, Leonard Thomas, Vanessa Williams, Nicole Powell, Eric A. Payne
しかしまぁ、なんか恐ろしい映画です。
どうなんだろなぁ? 例えば白人経営の会社で出世するために白人上司に媚びへつらうことって、自分がどの人種であっても在りうることだと思うんだよね。ほんじゃ、黒人経営の会社ではどうするの?結局、いずれにしても、上司に媚びへつらっていたりするんじゃないだろうか。
さて、その「Drop Squad」の方法とは・・・?
この映画の背景となっている年代がいつだったかを失念してしまったのが、ちょっと残念やねんけど・・・。今まで話し合いで済んでいたことが暴力じゃないと利かなくなった・・・その暴力もエスカレートして・・・本当に怖い世界が描かれていて、私は観ていてあまり気持ちよくは感じなかった。なんか救われないというか。結局は救われて終わるので、Samuel L. Jacksonが出演している「187(ワンエイトセブン)」って映画よりはまだマシだったのだけれど。「187」は、レビューを書く気にすらなれない…。
でもそんな映画だからこそ、今観て欲しい映画でもあります。self esteemのカタチもいろいろあるけど、間違ったカタチになると、それはesteemではないよね。この映画で描かれていることが、実際に黒人文化に存在するというのも事実なんだろう。ん~、「だったんだろう」と過去形にしてたほうがいいのかな? 今はないことを祈りますが。
とりあえず、アメリカの黒人文化に興味がある方には一度観て頂きたい映画。あなたの「黒人文化観」も変わるかも。
↓この映画も、なんだか救いがない映画だったなぁ…
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