The Pharcydeのセカンド・アルバム、1995年リリースの「LABCABINCALIFORNIA」。
元気が漲っていて弾けていた1992年リリースのデビュー・アルバム「BIZARRE RIDE 2」よりも、随分オシャレになりました。
- Bullshit
- Pharcyde
- Groupie Therapy
- Runnin’
- She Said
- Splattitorium
- Somethin’ That Means Somethin’
- All Live (Interlude)
- Drop
- Hey You
- Y?
- It’s All Good! (Interlude)
- Moment in Time
- Hustle
- Little D (Interlude)
- Devil Music
- E.N.D.
Jay Dee(J Dilla)がプロデューサーとして参加しているからか、前作ではまだ西海岸テイストが感じられたけれど、このアルバムではfunkさは東海岸テイスト。全体的にメロウな曲調なものが多い。曲のテーマも、シリアスさが増している模様。少し高い声色のBooty BrownとImanのパートがクセになる。
1曲目から2曲目に入るところなんてATCQのようにスムース。でも彼ららしいフロウは健在。重いベースラインとビブラフォンのサンプリングが効いている「Groupie Therapy」はDiamond Dがプロデュース。
「She Said」はまるでR&B聴いているようにムーディに流れていく。女性ヴォーカルの「Tell me why?」のラインが耳に残る。Roy Ayers & Carla Vaughn「You Send Me」のサンプリングとベースラインをキープしながらも、流れるようにくるくるシーンが変わるようなmixで聴かせる「Hustle」。
シングルカットされた「Runnin’」を初めて聴いたときは、なんだか泣けてきた。Stan Getz & Luiz Bonfáの「Saudade Vem Correndo」をサンプリング、Stan Getzのサックスパートと、コラボしているLuiz Bonfáのギターが切なく派手な曲ではないが、なんだかパワーがもらえる曲で、いまだに私の人世のなかでのベスト10に入る。フックでリピートされる「Run」はRUN DMCの「Rock Box」を使用。
このアルバムがリリースされた後にFatlipがソロに転向するために脱退してしまったのは、残念。
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