元気が漲っていて弾けていた1992年リリースの1stアルバム「the Pharcyde / BIZARRE RIDE 2 (1992)」よりも、随分オシャレになった。
1.Bullshit
2.Pharcyde
3.Groupie Therapy
4.Runnin’
5.She Said
6.Splattitorium
7.Somethin’ That Means Somethin’
8.All Live (Interlude)
9.Drop
10.Hey You
11.Y?
12.It’s All Good! (Interlude)
13.Moment in Time
14.Hustle
15.Little D (Interlude)
16.Devil Music
17.E.N.D.
Jay Dee(J Dilla)がプロデューサーとして参加しているからか、前作ではまだ西海岸テイストが感じられたけれど、このアルバムではfunkさは東海岸テイスト。全体的にメロウな曲調なものが多い。曲のテーマも、シリアスさが増している模様。少し高い声色のBooty BrownとImanのパートがクセになる。
1曲目から2曲目に入るところなんてATCQのようにスムース。でも彼ららしいフロウは健在。重いベースラインとビブラフォンのサンプリングが効いている「Groupie Therapy」はDiamond Dがプロデュース。
「She Said」はまるでR&B聴いているようにムーディに流れていく。女性ヴォーカルの「Tell me why?」のラインが耳に残る。Roy Ayers & Carla Vaughn「You Send Me」のサンプリングとベースラインをキープしながらも、流れるようにくるくるシーンが変わるようなmixで聴かせる「Hustle」。
シングルカットされた「Runnin’」を初めて聴いたときは、なんだか泣けてきた。Stan Getz & Luiz Bonfáの「Saudade Vem Correndo」をサンプリング、Stan Getzのサックスパートと、コラボしているLuiz Bonfáのギターが切なく派手な曲ではないが、なんだかパワーがもらえる曲で、いまだに私の人世のなかでのベスト10に入る。フックでリピートされる「Run」はRUN DMCの「Rock Box」を使用。
このアルバムがリリースされた後にFatlipがソロに転向するために脱退してしまったのは、残念。
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