レッテル貼りする人の不思議さよ: 物議を醸したミリ・ヴァニリのアルバム「Girl You Know It’s True」より

レッテル貼りする人の不思議さよ: Minni Vanilliより MUSIC | 音楽
ALL ENTRIES | すべてMUSIC | 音楽

さて、今日のアルバムは、物議を醸したMilli Vanilliのアルバム、「Girl You Know It’s True」。高校生だった当時、PV見てキャッチ―な「Baby Don’t Forget My Number」にやられてよく聴いてたのですが・・・。

レッテル貼りする人の不思議さよ: Minni Vanilliより

長めの細かいブレイズを散らしながら踊る、長身でアメリカン・テイストとは異なるスタイル(確か彼ら自身はドイツ発?)とノリがまたエキゾチックさや哀愁まで感じさせてくれて。

  1. Girl You Know It’s True
  2. Baby Don’t Forget My Number
  3. More Than You’ll Ever Know
  4. Blame It on the Rain
  5. Take It as It Comes
  6. It’s Your Thing
  7. Dreams to Remember
  8. All or Nothing
  9. Girl I’m Gonna Miss You
  10. Girl You Know It’s True (N.Y. subway extended mix)

「Blame It on the Rain」や「Girl I’m Gonna Miss You」なんかは、ダンサブルな中に哀愁漂う切ないメロディが、グッときます。

1989年にリリースされて、一度はグラミー賞を獲得したのです。
しかし、実は彼ら2人組はクチパクでパフォーマンスしかしておらず、歌は全く違う人が歌っていることを暴露されて、グラミー賞を剥奪されるという。後にも先にも、グラミー史上、こんなことないんじゃないだろうか。

日本でも会見の様子が放送されてました。
その会見場で、彼ら(シンガーでなくパフォーマーの2人)が歌ったの見てなんか可哀そう・・・って思った私。

最初から、パフォーマンスとシンガーは別々でシンガーは顔出しNG的にやっといても良かったんじゃない?斬新で。それじゃ、流行ってなかったんだろうか? ゴールデンボンバーのエア・バンドが受け入れられるんだもん。いや、その前のTM NETWORKの木根さんのエア・エレキギターの方が早いか・・・あ、あれは実際のところどうなんだろう?

パフォーマンスとシンガーが同じじゃなけりゃいけない!なんてことないと思うんだよね。実際、シンガーが誰だか本当のところわかんないグループってあるしさ。Sweet Boxとか。LIVEでクチパクするアーティストもいるんだから、一つの表現としてアリだと思う。

そのMilli Vanilliのアルバムを聴きながらSNSなど眺めてて、こんなことを思ったのです・・・

誰もがSNSで自分の意思を表現できる時代になりました。
SNSに限らず、インターネット上では色んな情報を目にすることができるし、自分から色んな形で発信できる。

それでもインターネットには限界がある・・・と感じています。
自分の守備範囲以外の情報は探さないと入ってきにくいから。

怖いのが、多くの人がそれに気づかず、「広いインターネットの世界にいる」と錯覚していることを見ること。

どんどん小さいバブルが増えて、人と人の境界線が増えて、交じり合うことがないかもとすら思えてしまうことを見ることも多くなりました。そして、知ってか知らずか、人にレッテルを貼っている人の多いこと。

「人種差別反対!」「性差別反対!」と唱える人達の中に、すぐに物事を判断する際に人種や性別を持ち出す人が割といる。そしてそういった人に限って、同列で狭いコミュニティの中で生活していることが多く感じます。例えば、黒人差別反対!と言ってる人は、「白人は~」と、白人コミュニティの事は良く知らないはずなのに口にしたり、女性差別反対!と言っている人は「男って」なんて話す。そして、そのコミュニティの中にいる人のほとんどが同調する。「私はゲイなの」と言いたい人がそう言えないような環境を、性差別反対主義者の人が作ってそうな雰囲気にも出会う。

大学名や会社名、住んでる場所や環境で判断したり、レッテル貼ってる人って何なんだろう?〇〇大学は〇〇より下だからとか。きっと、そう判断する環境で育ったんでしょう。

世界はもっと広くて、もっと色んな人がいて、色んな環境があるのに。
広い視野は、人から与えられてもてるものではない。自分で感じていないとね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました