1990年代のニュージャージーを背景に、車を盗みスリルを味わう黒人の若者たち… 映画「NEW JERSEY DRIVE(邦題:ニュージャージー・ドライブ)」

NEW JERSEY DRIVE (1995) 邦題:ニュージャージー・ドライブ MOVIE | 映画
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1995年公開、スパイク・リーが製作総指揮を担当した、1990年代のニュージャージーの都市ニューアークで車を盗みでスリルを味わい、目立ちたい黒人青年たちと警察、そしてその周囲の家族を描くクライム・ドラマ「NEW JERSEY DRIVE(邦題:ニュージャージー・ドライブ)」。

映画の背景となっている1990年代当時、ニューアークはもっとも車の盗難が多い都市のひとつだった。そこであたりまえのように車を盗み、そのスリルを楽しみ、お金に換えたりしてる黒人の若者達は恰好の警察の的。まさにいたちごっこで、若者達も好き放題だし、警官も不当逮捕し放題。

NEW JERSEY DRIVE 邦題:ニュージャージー・ドライブ (1995)

監督・脚本:Nick Gomez
出演:Sharron Corley, Gabriel Casseus, Saul Stein, Gwen Mcgee…

どちらが善か悪か。
どうとも言い難いところもある。犯罪していなければ警察の的になることもないかもしれない。生活が苦しいから車を盗んでお金に換える…のならまだわかるが、高級で皆が羨むような車が乗りたいからとか、スリルを味わいたいから盗みを犯す…にしちゃ命がけすぎるのだけれど。

最近の日本も、そんな犯罪が多くなったねぇ。遊ぶ為の金欲しさに~とか。

その若者達の背景に、家族愛、兄弟愛なんかも描かれてる。Black Movieでは特に”Mom”の描かれ方が興味深い。”Mom”は彼女たち自身が常に子供に対して”mom”であるのと同時に子供にとっても”mom”は”mom”なのである。だけど、こういう描き方が特に、Black Movieには多いような気がする。

こういう映画を観てるといつも、現代のアメリカの黒人若年層は、社会に仕向けてられて(雇用均等でない状態・警察などの差別etc…)犯罪を犯すのか、彼等自身がその状況に甘んじて(努力するより脅した方が楽である、強ければのし上がれる…など)犯罪を繰り返すのか、本当のところはどうなんだろう?って思ってしまう。

人間誰もが楽したいから、楽して人を騙したり、盗んだり、犯罪に手を染めたり…。周囲がそんな人間ばかりだったとしても、ある人は差別を受けても立ち向かい、真面目に働きながら学校いったりして、自分の夢を実現していたりするわけで…。

この映画、プロデューサーはスパイク・リーです。

さて、お薦めはサウンドトラック!
vol.1とvol.2がありますが、どちらもイイから買っちゃって下さい。特にNew Jersey Drive Vol.2は80年代後半~90年代前半の東海岸サウンド・・・あ~、あたしはやっぱりこういうのに落ち着いちゃうわ。 もちろんNew Jersey Drive Vol.1もかなりよい!エンドロールとともに流れる、クイーン・ラティファの「JERSEY」なんて涙もんです!

NAOKO
NAOKO

この映画に出演しているGabriel Casseusが脚本を書いた映画、「Takers(邦題:テイカーズ)」はなかなか面白かった!

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