「G.I. Jane 2を待ちきれない」は侮辱なんだろうか

「G.I. Jane 2を待ちきれない」は Jada にとって侮辱なんだろうか

(Chris Rock主演の映画、”Down to Earth”のサントラと共に。)

“Jada, I love you. ‘G.I. Jane 2’ can’t wait to see it.” – Chris Rock

私がJadaだとして、この言葉をジョークで言われたとする。
“Oh, man! Did I get the role? Can’t wait to take it! How much I’ll get paid?(え、私がその役もらえるって?撮るの待ちきれないは。ギャラ、どれだけ?)”
・・くらい返せるような器でいたい。ビッグな女優であるなら、特に。どんなハンデがあっても。だって、G.I. Janeってかっこいいじゃない?

侮辱というのは、「そのヘアスタイルでも、もうG.I. Jane 2にも出られないだろうね」って言われた時じゃないだろうか。それ言われてたら、自分でぶん殴ってたかもしれない(しないが)。

正直、JadaにとってあのChrisのジョークは、脱毛症に対する侮辱云々や怒りというより「ああ、やっぱりChrisね、またきたわ」的表情でもあるような。以前のオスカー(2016年)でもWill共々、ジョークに使われたしね。

TMZ.com >> JADA PINKETT SMITH ‘I DON’T GIVE 2 CRAPS WHAT PEOPLE THINK OF THIS BALD HEAD’… Just Before the Oscar

Today.com >> Chris Rock has made fun of Jada Pinkett Smith at the Oscars before

脱毛症で悩んでる人々ために、お笑い芸人のアインシュタインの稲ちゃんのように「私はプロのスキンヘッド。だから何を言われても大丈夫。でも間違っても一般の人のことは絶対にからかわないでよね・・・言葉のナイフです。」なんて言えたら、Chrisもタジタジだっただろうな。Jada自身を含めて、脱毛症の人々も、Willをも救えてかっこよかっただろうに。

正直、ChrisのジョークやWillの行動より、Jadaがあの場で何もしなかったことが不思議でしかたがない。WillがChrisを平手打ちした後にJadaが笑っていたということを知って、「あ、やっぱり。これはWill、やからしちまったな。」と感じたね。

Chrisは・・・私は、おそらく彼のジョークの性質から、Jadaがオスカーの2、3日前にSNSで「私はどう思われても構わない」的なことを発言したこと踏まえて言ったんだろう。「かっこつけてんなよ~、ほんまか~?ほんまかどうだかみてみよう~」と煽ったんだろうと見てる。彼は平常運転だろう。Willに対して、「何でだ?やり返すならそうじゃないだろう?」と彼も残念に思ってると思う。

Willは・・・なんであんなことしちゃったんだろう?
ラップで返すとかできなかったんだろうか。なんで「平手打ちしたい!」って思う程、怒りの沸点に達したか、私には理解できない。仮にJadaが本当にジョークの内容に怒っていたとしても、Willの行動に妻として「ありがとう!最高の夜よ!」なんて思えないよ。

ChrisがJadaにジョークを言ったとき、Willは明らかに笑っていた。Jadaは守られなくても、自分で守れるだろう。「妻を守る夫」でないといけないと、妻に対してかっこつけなければと何かに心が強いられていたというか。後に発したFワード、明らかに自分をコントロールできていない。・・・何故やっちゃったんだ。「言葉を言葉で返すことが重要である」ことを身をもって見せるのは、「名声を掴んだ(特に)黒人」としてのノブレスオブリージュだと彼は感じているはず。というか、感じていてほしい。コメディアンの立ち位置、Chrisのジョークの容赦なさを良く知っているだろうに。

このあとに賞を受けたQuestloveも、アカデミー賞自体も、Willが全部持っていってしまった。しかもマイナスに。本当に残念でならない。Willは時間がたって、自己コントロール出来てなかった自分を後悔するだろう。WillはJadaから離れないと、年取るごとに自分をコントロールできないことが多くなるんじゃないだろうか。

Youtubeで偶然、この事件を善悪やモラル的見地からではなく、ボディランゲージから分析しているものを見つけた・・・メンタリストのSpidey氏のThe Behavioral Artsというチャンネル。なかなか興味深かった。

Body Language Analyst REACTS to WILL SMITH/CHRIS ROCK SLAP at 2022 Oscars. WAS IT STAGED?

Jadaのアイロールやボディランゲージの「またか」とか「怒りの表現」みたいなものは、恐らく言われているジョークの内容よりも、Chris自身に対してじゃないだろうか。「なんやこいつ、またしょうもないジョーク言うてからに。いい加減にしとけや、ほんま。」的な。

Chrisって、よくRegal Stanceで前傾姿勢やってると思うけれど、舞台が明るくて客席が見えにくいということもあったりするのね。あと、彼がコメディアンとして経験からくる反射神経の良さっていうのは、関心するよね。かなり動揺はしていたようだけれど、”I could…”の後は、何を言おうとしたんだろう? “That was the greatest night.”はナイスだったと思う。

Willの行動は、ほんと、沸点がわからない。立ち上がる前と瞬間を見ていないからね。その時点の表情や動きが撮られていたら、何か気付くところがあるのかもしれないね。スピーチは、自分を正当化したかったのかな。”Abused”にはもっと複雑な思いを込めているのかもしれない。

Body Language Analyst Reacts to Jada Pinkett Smith and Denzel Washington during Will Smith Slap

Denzelも本当に残念だったんだろうな。Willはそんなことするやつじゃないと思ってたんだろう。

Willが平手打ちして席に戻ってきた後、JadaはChrisを見て笑い、彼の言葉に笑って全くWillを見ていない。夫婦なのに。完全に無視してるのが怖いよ。「おまえ、何しとんねん!」的な感情を彼女の背中に感じるんだけれど。

とりあえず、WillはJadaからも暫く離れて休養をした方がいいと思う。このままでは彼は壊れていく気がしてならない。なんとか、周りに助けてもらって、平常を取り戻してほしいな。

しかし「Chrisにはお咎めはないのか?言葉の暴力はいいのか?」という意見もあるようですが、やっぱり私はあのジョークが(特に脱毛症の)侮辱には全くあたらないと思うのです。侮辱だというのだとすると、Jadaが気を悪くすると思いますよ、知らんけど。

「G.I. Jane 2を待ちきれない」は侮辱なんだろうか

さて、写真はChris Rock主演、「Down to Earth」のサウンドトラック。
一番のお気に入りはSticky FingazとEminemの掛け合いが最高な「What if I was a White」。

  1. Glitches / The Roots & Amel Larrieux
  2. Just Another Girl / Monica
  3. Can You Tell It’s Me / Ginuwine
  4. What If I Was White / Sticky Fingaz & Eminem
  5. Never Let Go / 3LW
  6. Someone To Love You / Ruff Endz
  7. Gin & Juice / Snoop Doggy Dogg
  8. With You / Son By Four
  9. I Think I Like You / Jordan Brown
  10. Up Against the Wall / L-Burna a.k.a. Layzie Bone
  11. Dreamed You / Jagged Edge
  12. One Time / Jill Scott feat. Eric Roberson
  13. Angel / Kelly Rowland
  14. Thug Music Play On / Bone Thugs-N-Harmony
  15. Everything Is Everything / Lauryn Hill

Monica、Genuwineのなど、なかなかの良いR&B揃いのサントラです。
Son By Fourって知らなかったんだけれど、プエルトリコ出身のグループのようですね。切ない曲調の中にサルサ的要素が入っている曲になっています。

「One Time」はJill Scottらしい、ネオソウル曲。

Bone Thugs-N-Harmonyの「Thug Music Play On」、かっこいいラップ・コーラスを聴かせてくれています。刻むビートが妙にいいです。

「Gin and Juice」なんて懐かしい。DMXの「Ruff Ryders’ Anthem」を歌うシーン、面白かったのにサントラには入ってないのよね。

Lauryn Hillの「Everything Is Everything」はエンディングで使用されています。

映画のレビューはこちらから >> Down To Earth 邦題:天国からきたチャンピオン (2001)


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