その本は何を指すのか、様々なメタファーを読み解けると面白い!デンゼル・ワシントン主演の映画「The Book of Eli(邦題:ザ・ウォーカー)」

The Book of Eli 邦題:ザ・ウォーカー(2010) MOVIE | 映画
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Menace 2 Society(邦題:ポケットいっぱいの涙)」、「Dead Presidents」のヒューズ兄弟が監督、デンゼル・ワシントン主演、2010年公開の映画「The Book of Eli(邦題:ザ・ウォーカー)」。

「Menace 2 Society」などは現代の黒人の現状や葛藤などを描いていたけど、この映画は現実味から離れて、現代の世界・人間の問題を描いている。

色々感想や私なりの見解を述べると、ストーリーを明らかにせざるを得ないから、感じたことを中心に書こう。

The Book of Eli 邦題:ザ・ウォーカー(2010)

監督:Albart and Allen Hughes
脚本:Gary Whitta
出演:Denzel Washington, Gary Oldman, Mila Kunis, …

その「本」が何であってどうなるのかは、この映画を観ながら色々考えていたけれど、何故か序盤で自然にわかってきた(文字じゃなかったところは、「!」だったけど)。

宗教を信仰している人達同士が、何故いがみ合い、戦争することになるんだろう。きっと信じることを突き詰めると、善か悪の両極端に分類せざるを得なくなるからだろうか。

私は信仰している宗教をもっていない。だけど、自然教というのか自分教というのか、自分なりに何かの神の存在を感じ、それを信じて賛美している感はある。それを一つの信仰と言えるのなら、その宗教は常にプラス思考。「目には目を」的な考え方にはならないからこそ、「信じたい」「信じよう」と思えるような。

でも、人間は信仰を自分の都合のいいように解釈してしまうと、「愛」やら「善」やらが裏返しに「嫌」や「悪」の方向へ進んでいってしまうんだろうか。人間とは、なんと勝手な生き物なんだろう。

この映画、全体的に暗い色で進むので、それだけで「ツマラン」と思ってしまう人が多いかもしれない。中盤まではノッソリとしたストーリーだし。中盤以降は、割とテンポよく、ワクワク感が出てくる。そういえば、どことなく「北斗の拳」ぽさがあるかも。最初から「座頭市」的な見方をして観ると、どことなくオマージュを感じたりもする。

結末を知った今、それを知った上でもう一度観てみたい。あと最後たどり着く場所が、なんであそこなのか・・・とか。1回観ただけでは全てのメタファーを感じ取ることができない。私にとっては「もう一度観たい」と思わせる映画でした。

デンゼル・ワシントンはブルース・リーの弟子だった人にマーシャルアーツを学び、戦う場面では全て自分で演じきったとのこと。彼はどういったストーリーの映画でも、かっこいいですね。ゲイリー・オールドマンがもう少しハリがある感じだったらよかったかな。ミラ・クニスは「Forgetting Sarah Marshall(邦題:寝取られ男のラブ・バカンス)」観てからのお気に入り。この映画の役も似合ってたと思います。

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