Director: Malcolm D. Lee
Writers: Robert Ramsey and Mattew Stone
Cast: Samuel L. Jackson, Bernie Mac, Sharon Leal, John Legend, Isaac Hayes, Mike Epps…
70年代を代表したソウルグループだった「Real Deal」のリードシンガーが亡くなった。それをきっかけに残った2人のシンガーが25年ぶりに再会。そして・・・。
もうSamuel L. JacksonとBernie Macが心から楽しんでいて、映画であることを忘れるくらいの演技。いや、きっとアドリブも多かったんだろう。Bernieのいいところがこれまた映画のあちらこちらに溢れ出ていて、彼がもうこの世にいない(2008年8月9日他界)ということがウソのように感じる。
過去の栄光って、皮肉にも邪魔になる事も多いだろう。私自身がその栄光を経験したことがないから不確かだけど、きっと重荷であることも多いと思う。それを笑えるくらいの人間になれるといいのだけれど、過去の栄光と現状の落差がある程、周りの反応が気になる・・・そういった葛藤をコメディ・ドラマ。
何もない平原の道端で、自分たちの曲がかかると仲直りして楽しく歌いしみじみ踊る・・・楽しかった事実は、自分たちが一番覚えているのだ。周りが今、なんと言おうと。
なんだか温かい撮り方と思ったら、Malcolm D. Leeって、「Welcome Home, Roscoe Jenkins」や、「Roll Bounce」の監督だったのね。
映画の冒頭のJohn Legendが何故か笑える。彼を抜擢したとは、ナイスチョイスだ。台詞もない役柄だけども、まぁなんだかハマっている。
Bernie MacもIsaac Hayesも亡くなってしまうとは。2008年の夏・・・しかも一日違いで。Rest in peace。