サミュエル・L・ジャクソン(Samuel L. Jackson)とバーニー・マック(Bernie Mac)が共演した、コメディ・ドラマ映画「Soul Men(邦題:ソウルメン)」。バーニー・マックの逝去後(2008年8月9日他界)、2008年11月に公開となった映画です。
70年代に人気を博したソウル・グループ「The Real Deal」でバッキング・ボーカルをしてたフロイド(バーニー)とルイス(サミュエル)。グループはリード・シンガーのマーカスがソロに転向して脱退してから、鳴かず飛ばずでケンカ別れ。その30年後、リード・シンガーの葬儀で再開したフロイドとルイスは、これをきっかけにもう一儲けしよう!と企むんやけど…。
監督:Malcolm D. Lee
脚本:Robert Ramsey and Mattew Stone
出演:Samuel L. Jackson, Bernie Mac, Sharon Leal, John Legend, Isaac Hayes, Mike Epps
もう、サミュエルとバーニーが心から楽しんでいるのが画面から溢れ出てて、映画であることを忘れるくらいの演技。下ネタも炸裂…きっとアドリブも多かったんやろなぁ。バーニーのいいところがこれまた映画のあちらこちらで感じられて、彼がもうこの世にいないということがウソのように感じる。
過去の栄光って、皮肉にも邪魔になる事も多いんやろな。私自身がその栄光を経験したことがないからほんまのところはわからんけど、きっと重荷になることもあるやろう。それを笑えるくらいの人間になれるといいのだけれど、過去の栄光と現状の落差がある程、周りの反応が気になる…そういったシンガーの葛藤を描いた、笑いあり、考えさせられることもありのコメディ・ドラマ。
何もない平原の道端で、自分たちの曲がかかると仲直りして楽しく歌い、昔を思い出すようにしみじみ踊る…楽しかった事実は、自分たちが一番覚えているのだ。周りが今、なんと言おうと。
この映画、なんだか温かい撮り方やわぁと思ったら、Malcolm D. Leeって、「Welcome Home, Roscoe Jenkins(邦題:ミート・ザ・ジェンキンズ 2008年公開)」や「Roll Bounce(邦題: ロール・バウンス 2005年公開)」の監督やってんや。
R&Bシンガーのジョン・レジェンド(John Legend)がリード・シンガー役で出演してるんやけど、映画の冒頭のシーンは何か笑える。彼を抜擢したとは、ナイスチョイスだ。台詞もない役柄だけども、まぁなんだかハマっているところもチェックして~!
ソウル界の大御所、アイザック・ヘイズ(Isaac Hayes)も自分自身役で出演。バーニー・マックもアイザックも亡くなってしまうとは。しかも2008年8月9日(バーニー)と10日(アイザック)の一日違いで。Rest in peace。
バーニー・マック主演の映画いうたら、これも好きやわ↓
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