The Soloist 邦題: 路上のソリスト (2009)

The Soloist (2009) 邦題:路上のソリスト MOVIE | 映画
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Director: Joe Wright
Screenplay: Susannah Grant
Writer (book): Steve Lopez
Cast: Jamie Foxx, Robert Downey Jr., Catherine Keener, Tom Hollander, Nelsoan Ellis, Lisa Gay Hamilton…

The Soloist 邦題:路上のソリスト (2009)

事実に基づいて映画化されたもの。ネタ探しに悩んでいたコラムニストのSteve(Robert Downey Jr.)が、音楽を奏でる路上生活者Nathaniel Ayers(Jamie Foxx)と偶然出会い興味を引かれるが、ネタというよりも実際にNathanielの力になろうとのめり込んでいく姿と、Nathanielが何故路上生活者になった所以とSteveとの出会いでどうなっていくかをクロスオーバーさせて描いた作品。ネタバレになるが、Nathanielは路上生活者というだけでなく、少し精神的な問題を抱えている人物でもある。

ドキュメンタリー映画を観ているようにさえ感じるくらい、淡々と描かれている。(それなのに、Steveは離婚してるように描かれているが、本当は独身だったようで今は結婚してるらしい。映画のテーマを尊重するために彼自身が変更を望んだよう。)・・・の割には、クロスオーバーが目的すぎているのか、いい物語なんだけど、設定に入り込めないでいた。SteveとNathanielの両方でなく、どちらかに焦点を当てて描かれていた方が、テーマにどっぷり浸かれたんじゃないかなと思う。

Nathanielが天才音楽家であることを否定しないが、それ以上に彼以外の人間に想像もできない彼の繊細さが彼を路上に出させ、ああいったカタチの表現をするに至ったんじゃないかな。繊細な感覚の持ち主だからこそ、音に親しみ没頭し、天才と呼ばれるくらいまでの表現ができたのかも。彼が絵に親しみを感じていたら、彼は天才画家になったんじゃないかな。

Nathanielを演じるのは「Breakin’ All the Rules 邦題:恋のトリセツ 別れ編 (2004)」や「Redemption: The Stan Tookie Williams Story (2004 TV)」のJamie Foxx。大げさまでいかない、いい具合に繊細さを表現してるのでは。Steveを演じるDowney Jrも、これまた大げさでなく、実際こんな人なんだろうと感じさせる演技。もうちょっと脚本がどうかしていたら、もっと深みのある映画になってたんじゃなかろうか? ただ、チェロの音とベートーベンが美しい!

実際にNatanielをLAで目撃している人もいるそう。最後のシーンの最前列に、本当のMr Ayersがいるとかいないとか?

感動で涙するほどではないけど、また観たくなる映画であります。

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